感受点は、ホロスコープ上に表示される意味のある点で、占星点とも呼ばれます。
前項で説明した10天体もこの感受点の仲間です。小惑星のキロンやジュノーなどもこの感受点になります。

10天体や小惑星以外の代表的な感受点には次のようなものがあります。

上昇点(アセンダント:Asc)
天頂点(Mc)
月のノード
パートオブフォーチューン

さらに上記以外にも感受点と呼ばれるものがあって、これがすべてではありません。しかし、占星術の基本の感受点は10天体とAsc,Mcになります。

※リリス(月の遠地点)についてはあまり利用されないことから説明を省きました。

上昇点 アセンダント(Asc)

上昇点は、その人が誕生した時、東の地平線上の上昇している黄道のある点です。太陽がこの上昇点と重なっていれば、この人は、日の出とともに生れたという事になります。上昇点、アセンダントなどと呼ばれます。
アセンダントは、4分で1度動き、一日で1周します。
アセンダントの真西に位置する点を下降点(デセンダント、Dec)と呼びます。

このポイントは、その人の外見や持って生まれた環境などを示しているというのが定説です。
特にアセンダントに近い天体を上昇星と呼び、その人に重要な影響を与えるといわれています。また、アセンダントに近いと表現しましたが、一般的にアセンダントの前後5度くらいとされています。

占星術の統計学的根拠

この感受点、ASCに関しては、フランスの統計学、心理学、生物学者のミシェル・ゴークラン博士が4万人以上のホロスコープを調べた結果があります。ASC周辺またはMC(下記参照)周辺にある天体がある人は、共通した職業であると統計的に証明したのです。アスリートや俳優、政治家など各分野で活躍する人のホロスコープにはASCとMCに共通点があるということです。例えば、アスリートのホロスコープのASC,MC付近には火星があるということが共通点だったということでした。

従ってこの2点(ASC,MC)は非常に重要なポイントとなります。

天頂点(Mc)

天頂点は、その人が誕生したときの、子午線が黄道と交わる点で、太陽がここにあれば、その人は昼に生まれたことになります。
Mc(エムシー)と呼ばれることが多く、英語のMedium Coeli の略になります。Midheaven(ミッドヘブン)とも呼ばれます。

占星術では、その人が到達しうる、もしくは目指さなくてはならない最高の地点で、天職や社会活動がどんなものであるかを占うときに利用します。

「占星術の歴史と占星術の種類」ページ内で紹介している『エドガー・ケイシーの本』の中で、人は誕生前にASCやMC付近にある天体に滞在していたと説明しています。そして、その天体に滞在していた時に学習したことを地上で実践するために誕生するとのこと。詳しくはこちらの本をご覧ください:
エドガー・ケイシー 大宇宙の神秘―魂の進化とオカルト占星術 エドガー・ケイシーのリーディング占星術

アセンダントがよりパーソナルなことを暗示しているのに対して、Mcはより公的なことを示していると言われています。

未来予知では、このポイントにトランジットの木星(ベネフィック*)などが良いアスペクトをとると、Ascでは個人的な幸運、Mcでは社会的な幸運があると読みます。

Mcの180度、北にあたるポイントをIC(Imum Coeli天低点)と呼びます。
尚、AscもMcも、生まれた時間と場所が分からないと計算することができません。

月のノード

月のノードとは月の昇交点のことです。月の軌道と太陽の通り道である黄道の交点を月のノードまたは、ドラゴンといい、2つの交点があります。ドラゴンヘッドとドラゴンテイルです。これらは対極にあって、常に逆行しています。

ドラゴン付近に新月または満月が起こると、日蝕、月蝕が起こります。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、前世のカルマを表していて、ドラゴンヘッドは木星や金星のようなもの、ドラゴンテイルは土星のようなものと、大雑把に把握しましょう(と、説明する書籍が多いです)。

ドラゴンヘッドは前世の善行を表しこの世でその恩恵を受ける事柄を暗示していて、ドラゴンヘッドのアスペクトと、チャートのどのハウスにいるかによってその詳細を占うことができるそうです。
逆にドラゴンテイルは前世の悪行を表していて、この世で償わなければならないことや克服しなければならない課題を暗示しています。
また、誕生日からもっとも近い日蝕と月蝕(先行日蝕と先行月蝕と呼ばれます)がどのサイン、どのハウスで発生していたかによって、現世でやらなければならないことを占うことができる。とのことです。

月のノードが書かれた本

詳しくは、下記の本が参考になると思います。しかし、月のノードは入門または勉強の初期段階で学ぶ事柄ではありません。また、前世との関りは信ぴょう性を調べる術がありません。


詳解 月の正統西洋占星術
各ハウスのドラゴンヘッドの説明と、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルの読み解き方のシンプルなルール、各サインにある先行日蝕と先行月蝕の説明と、その読み方が説明されています。


スピリチュアル占星術―魂に秘められた運命の傾向と対策
生まれたときの直前の日蝕・月蝕(先行日蝕・先行月蝕)の各サインと各ハウスの意味について詳しく説明されています。紹介したこの3冊の中では一番ボリュームがあると思います。


宿命占星学
本のタイトルからも分かるように占星術で宿命を占うさまざまな手法が紹介されています。その中の一つに先行日蝕の各ハウスにいる意味と解釈の仕方が簡潔にされています。月蝕については説明がなかったと思います。
その他、宿命的な相性という項があり、ボリュームはさほどではありませんが、月のノードと、リリスも良縁・悪縁に関連するということでどういうアスペクトが両者にあるかによって、相性を読み解いています。

パートオブフォーチューン・POF

アラビア占星学で用いられるアラビックパートの一つで、幸運の位置を示しています。

Ascと月、太陽の位置を元に計算します。次のような計算式になります。

パートオブフォーチューン=Asc+月-太陽

昼生まれと夜生まれでは上記の計算式が異なりますので、専門書で確認してください。ほとんどの計算にはASCやハウスカスプの度数が必要になってくるため、生まれた時間と場所が分からないと計算できません。
アラビックパートにはいくつもの感受点があり、解読法は他の感受点と同じで、入宮するサイン、ハウス、アスペクトをみて占います。

POFは上記のASCやMCほど重要な感受点ではありません。名称だけ知っているとよいと思います。

詳しく勉強したい場合はこちらの本が詳しいかと思います。
Bonatti on Lots

<< TOPへ|<< 占星術の勉強
<< 10天体 | アスペクト >>




サイト内検索






当サイトのコンテンツで不明点などありましたらお気軽にツイートでお知らせください。