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【入門】占星術講座5:占星術のアスペクト1

はじめに:占星術のアスペクトとは?

西洋占星術において「アスペクト」は、天体同士が特定の角度で形成される「位置関係」を指します。これは、ホロスコープ全体の流れや天体同士の影響を読み取るための重要な手がかりとなります。

占星術のアスペクトの勉強をイメージしたイラスト

この講座では、アスペクトの種類と基本的な解釈について解説します。ホロスコープにおけるアスペクトの仕組みを、一緒に学んでいきましょう。

アスペクトの分類:影響力の違いを理解する

アスペクトは影響の度合いによっていくつかに分類されます。ここでは、どのような分類があり、アスペクトには影響の強弱があることを理解してください。

第一種(メジャー)・第二種(マイナー)・特殊

よく使われる分類が、第一種(メジャーアスペクト)と第二種(マイナーアスペクト)そして特殊です。影響が大きいか、少ないかで分類されます。

第一種・メジャーアスペクト

第一種は、メジャーアスペクトとも呼び、0度☌、60度⚹、90度□、120度△、180度☍の5つあります。

角度の横の記号や読み方については以下の「アスペクトの種類:一覧表」で紹介してます。

占星術ではメジャーアスペクトがメインで使われます。

第二種・マイナーアスペクト

第二種は、マイナーアスペクトとも呼び、30度⚺、45度∠、135度⚼、150度⚻などがあります。

※150度⚻も第一種と考える占星術師もいます。

特殊

特殊はパラレル∥のみ。第一種も第二種も黄経上の角度ですが、パラレルは赤緯の位置関係で見ます。

※パラレルを第二種と考える占術家もいます。

ハードアスペクト・ソフトアスペクト

次に分類されるのは、ハードアスペクトソフトアスペクトです。これは、そのアスペクトの影響力がハード(困難)なのかソフト(調和)なのかで分類しています。日本ではハード、ソフトの他に凶座相、吉座相とも言われています。

上記で紹介した第一種、第二種のアスペクトをハードアスペクトとソフトアスペクトに分けると次のようになります。

ハードアスペクト・凶座相

ハードアスペクトには、45度∠、90度□、135度⚼、150度⚻、180度☍があります。

ソフトアスペクト・吉座相

ソフトアスペクトには、30度⚺、60度⚹、120度△があります。

吉凶混合

ハードアスペクトにもソフトアスペクトにも分類できないのが、0度☌やパラレル∥です。影響度はとても強いものですが、それが良いか悪いかは関連する天体によって左右されます。

アスペクトの種類:一覧表

アスペクトには、メジャーやマイナー以外にも「その他」に分類されるものがあります。ここでは、マイナーアスペクトよりさらに珍しいアスペクトを「その他」として一覧にまとめました。※各アスペクトの意味は一例です。

まずは、最も重要とされるメジャーアスペクトの名称、記号、そしてそのアスペクトがハードかソフトかを覚えておきましょう。メジャーアスペクトを理解することが、占星術におけるアスペクト学習の第一歩です。

分類角度名前記号強弱H・S意味
メジャー0Conjunctionコンジャンクション●●●●混合強調
メジャー60Sextileセクスタイル●●○○ソフト好機
メジャー90Squareスクエア●●●○ハード困難
メジャー120Trineトライン●●●○ソフト幸運
メジャー180Oppositionオポジション●●●●ハード対立
マイナー30Semi-sextileセミセクスタイル●●○○ソフト成長
マイナー45Semi-squareセミスクエア●●○○ハード摩擦
マイナー72QuintileクインタイルQ●●○○ソフト
マイナー135Sesquiquadrateセスキクアドレート●●○○ハード混乱
マイナー144Bi-quintileバイクインタイルQ2●●○○ソフト調和
マイナー150Quincunxクインカンクス●●○○ハード再編成
その他18Vigintileヴィギンタイル●○○○ソフト
その他24Quindecileクインデサイル●○○○ソフト
その他36Decileデサイル●○○○ソフト
その他108Tredecileトレデサイル3●○○○ソフト

ホロスコープ上のアスペクトの表し方

ここまで、アスペクトの種類と分類について説明してきました。次に、アスペクトがホロスコープ上にどのように表されるのかをご紹介します。ホロスコープ上では、アスペクトは感受点同士を線で結ぶ形で示されます。一般的なホロスコープ作成ソフトでは、ソフトなアスペクトは青、ハードなアスペクトは赤といったように、色分けで視覚的に区別されることが多いです。

ホロスコープ上にアスペクトを描いたイラスト

ただし、使用する色や線のスタイルに特定の決まりはありません。数学では90度といえば下図のような表記が一般的ですが、占星術では感受点同士を線でつなぐことで、天体の位置関係を視覚的に表現しています。

ホロスコープ上の天体間の角度を描いたイラスト

「アスペクトの記号は使用しないの?」と疑問に思われるかもしれません。確かに、以下の図のようにアスペクト記号を用いる表記方法もあります。しかし、ホロスコープには10天体が配置されるため、アスペクトをすべて記号で表すと煩雑になってしまいます。そのため、ホロスコープ上では線のみでアスペクトを示し、天体間にアスペクトがあることを視覚的に表現しています。アスペクトが少ない場合は、その分表示される線も少なくなります。

ホロスコープ上にアスペクトを描いたイラスト

以上で、西洋占星術におけるアスペクトの入門向けの解説を終えます。アスペクトの名称や分類方法、記号をしっかり覚えておきましょう。アスペクトの詳しい調べ方や、その他の重要なポイントについては、「基礎編」で学習します。次の「ホロスコープの作成」にお進みください。

占星術のホロスコープの作成をイメージしたイラスト
【入門】占星術講座6:ホロスコープの作成方法1

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