西洋占星術で利用される10天体については、次のことを主に勉強します。

各天体が持つ基本的な意味
内天体と外天体
逆行と順行
各天体の公転速度
各天体の年齢域
支配星(ルーラー)
天体の品位
ベネフィックとマレフィック

※当サイトでは”天体”と呼んでいますが、”惑星”と呼ぶのが一般のようです。”天体”とあるのは”惑星”と読み替えてください。

基本は次の10天体です。
太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星

近年ではキロンやジュノーなどの小惑星も利用するのが基本になりつつありますが、
まずは、10天体をしっかり勉強します。

名前を覚えるのはもちろんのこと、各天体には記号があるので書けるようになることも大事です。

それでは各項目を見ていきます。

各天体が持つ基本的な意味

各天体がどんな意味を持っているか勉強します。

本を読むとその意味を分類すると人物・物・場所・事柄… など幅広い意味があって、いったい何が何だか分からなくなってきます。

その意味は数多くあるため、最初は記憶する必要はありません。

学習のポイントは、リストされている意味を暗記するよりも、なぜその意味が使われるかという根本的な理由を調べたり、イメージをつかむことがよいと思います。例えば、水星の意味としてなぜコミュニケーションが使われるのか調べてみましょう。

10天体の意味をざっと学習したら、各天体の違いを自分なりに整理しておくとのちのち役にたつと思います。例えば金星と木星の違いは?など。

さて、「占星術について」のページで占星術が個人の運命だけでなく国家などにも利用されてきたという説明をしましたが、ここで天体の意味について、考慮する点が出てきます。

それは、占う対象によって天体のもつ根本的意味からもっともフィットする言葉を選択する必要があるということです。

例えば個人を占う時、月はその人の感情や私生活という言葉を使うことが多いですが、マンデン占星術などで国家の運命を占うときは、”民衆・大衆・一般人”という言葉が多く使われます。または、ホラリー占星術で、”失せ物”を探していて、月が表す場所にその失せ物があると占術結果にでていれば、月の表す”台所”という言葉が利用されます。

どの言葉を使用するかはその天体の持つ基本的意味を理解しておく必要があるのです。

そのため、一番最初に天体の意味を勉強する際は、「沢山の言葉が列挙されている本」ではなく、「由来について説明された本」を読むとよいと思います。その上で、どんな言葉が使われているのか参考にするために「沢山の言葉が列挙されている本」を読むとよいと思います。

内天体と外天体

各天体の公転速度(下記各天体の公転速度の項目を参照)によって、10天体を内と外に分けます。

内天体には太陽、月、水星、金星、火星があります。
これらは、個人レベルを表しています。

(現段階で個人レベルという意味が分からないと思いますが、内外にどの天体が当てはまるのかを覚えておいてください。将来、未来予想などで天体の運行を見る際に次第にわかってきます。)

外天体には木星、土星、天王星、海王星、冥王星があります。
これらは社会全体、集団を表すとされます。

個人運命を占う際は外天体は運行が遅いため、例えば同年代に同じサインの木星を持つ事が多く、結果として、世代の特徴としてでてきます。

内天体と外天体と2つに分けましたが、実は3つに分けて考えられることが多いことを付け加えたいと思います。
太陽、月、水星、金星、火星・・・内天体(個人レベル)
木星、土星・・・中間(社会レベル)
天王星、海王星、冥王星・・・外天体(社会よりも広範囲のレベル)

逆行と順行

太陽と月以外は、今まで動いていた方向とは逆の方向に進む事があります。
これを逆行と言っていますが、実は逆方向に進んでいるように見えるだけです。

この現象は、進行方向が同じ2つの列車で、片方が減速すると、後ろに後退しているように錯覚するのに似ています。西洋占星術では、地球を中心にして太陽や月の位置を見ているためこのような錯覚が発生します。

個人鑑定では、逆行する天体と、順行する天体とでは性格的な意味に違いがあるとされますが、日本で手に入る本の中で、詳しく説明されている本はごくわずかです。

将来勉強が進んだところで分かってくると思いますが、ネイタル(出生図・出生時のホロスコープ)に示されている逆行天体、トランジット(現在進行している天体の位置)する逆行天体を研究している占星術研究家もいます。

また、通常、天体が逆行する前には速度が遅くなり一時停止したかのような進行速度になることがあります。これをステイション、留といいます。逆行とはちがう意味で使われます。占星術学的に意味も違うとの研究結果もあります。

各天体の公転速度

各天体の重力や、光度、恒星なのか惑星なのか、のような天文学的なことはあまり勉強しませんが、公転速度については重要なので学習します。

つまり、ある天体が12サインを1周するのにどのくらい時間がかかるかを知る必要があるのです。これは、のちの未来予知の学習のときに役立ってきます。

例えば太陽は一日約1度動き、1年で12サインを1周します。一つのサインを移動するのに約30日です。このように他の天体についても学習します。

ただし、太陽と月以外は逆行があるため、一つのサインを移動する時間はおおよその値になります。

各天体の年齢域

個人鑑定で、運命を占う時、暗示されているすべての事柄が生涯にわたって常に起こるわけではありません。暗示されていることがいつ起こるかは、未来予知法のプログレスやトランジットを使用して占いますが、その他に各天体の年齢域を利用する場合もあります。

例えば、月に暗示される事柄が個人に影響するのは、生まれてから幼少時くらいとされています。この時期に月は最大限に影響を与えるといわれているのです。

年齢域は、各天体ごとに異なり重複することはありません。

ちなみに、太陽は24歳から25歳にその影響が最大限に発揮されます。このくらいの年齢に達してようやく自我が確立するのではないでしょうか。子供の時と大人になってからの性格の違いは、このような天体の年齢域からきているともいえます。

支配星(ルーラー)

10個の天体の支配星の学習には、この前に勉強したサインが再度出てきます。

各サインは、支配星を持ちます。

例えば、獅子座の支配星は、太陽です。

これは暗記する必要があります。

天体の品位

各天体が12サインをめぐる際にどのサインに居るかによって、その天体の本来の意味がどのくらい発揮されるかが変わってきます。

この品位には、次の4つのレベルがあります。
「盛(デグニティ)」「敗(デトリメント)」「興(イグザルテーション)」「衰(フォール)」

例えば、金星が最も輝くサインは牡牛座と天秤座で、「盛(デグニティ)」です。

威力が発揮できないのは、牡羊座と蠍座で「敗(デトリメント)」。

その他、魚座にいて「興(イグザルテーション)」、乙女座で「衰(フォール)」になります。

これは特に古代占星術では重視されたそうです。現在では、品位まで言及する書籍は少なくなってきました。

しかし、ホラリー占星術などでも使用するので、覚えるとよいと思います。

ホラリー占星術ではチャートをみて、象徴する天体の品位を見て、良いか悪いかを判断材料の一つにしています。例えば、ある人が失踪して、金星がその人を象徴しているとすれば、金星の品位を見ますが、盛であればその人は良い状況に居ると判断するのです。(もちろん、アスペクトも判断に考慮する必要があります。)

ベネフィックとマレフィック

主にトランジットの項でよく出てくる言葉です。日本語に訳せば吉星と凶星になります。

天体をベネフィック(吉星)とマレフィック(凶星)に分けて考えます。

ベネフィックは、太陽、月、金星、木星で、マレフィックはそれ以外。

水星だけは、中立でアスペクトやサインなどの状況によりベネフックにもマレフィックにもなります。

このような言葉と、分け方があるのだということだけ理解するとよいと思います。

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