占星術の勉強3:12星座の区分
西洋占星術では12の星座を、ある基準をもとにグループ分けします。12星座の区分は、これから占星術を勉強する上で重要な概念です。個々の星座の区分を理解すると各星座の特徴が見えてきて、後々の学習に役立ちます。

星座のグループ分けの種類
星座のグループ分けには基本的に次の3種類があります。
上記以外にも、星座の性質から季節で分類したり、昼夜、方角などで分類する方法などいろいろあります。しかし、基本は上記の2区分、3区分、4区分です。続いて、各グループについて紹介します。
2区分
星座の2区分は、意志の方向が外向き・プラス・積極的なのか、内向き・マイナス・受動的なのかを表します。
外向き・プラス・積極的
牡羊座, 双子座, 獅子座, 天秤座, 射手座, 水瓶座
内向き・マイナス・受動的
牡牛座, 蟹座, 乙女座, 蠍座, 山羊座, 魚座
2区分は1つおきに、プラスとマイナスが交互になります。
3区分
3区分は行動のパターンを示していて、活動・不動・柔軟というのがあります。
名前から想像できると思いますが、活動は活発に行動し、不動は安定して動かない、柔軟は活発と不動の中間と、理解すればよいと思います。
行動パターンとは、その人が事にあたるとき、どのように行動するかを示していて、例えば、職場である任務を任されたとします。活動の人は、考えるよりも先に行動する。不動はめったに自ら動かず周囲を動かす。柔軟は状況に応じて行動する。という具合です。
それぞれに良いところと欠点があり、下記に簡潔にまとめました。
活動:行動する
- 良い点・・・リーダーシップをとって物事が進展しやすい
- 欠点・・・自己主張が強く、見切り発車して頓挫してしまうことも
- 牡羊座, 蟹座, 天秤座,山羊座
不動:安定する
- 良い点・・・安定感があり最後までやりぬく我慢強さがある
- 欠点・・・なかなか行動に移さないため物事が進展しない
- 牡牛座, 獅子座, 蠍座, 水瓶座
柔軟:柔軟に適応する
- 良い点・・・臨機応変で柔軟に行動することができる
- 欠点・・・迷いやすく決断力や持続性に欠ける
- 双子座,乙女座,射手座,魚座
当サイトでは「活動・不動・柔軟」という名称を使用していますが、他の名称を使っている場合があります。
英語読みをそのまま使っていることもあります。この場合は、活動がカーディナル、不動がフィックスド、柔軟がミュータブルです。
英語だと次のようになり、2つの呼び方があります。
- 活動:Cardinal/Movable Signs
- 不動:Fixed/Static Signs
- 柔軟:Mutable/Common Signs
また、2区分と同様に3区分も規則的に並んでいます。あるサインを起点として、3つ間隔で同じ区分が割り当てられています。
4区分
4区分は、気質や性質、価値観を示していて、火・地・風・水があります。3区分は行動の方向性を表していましたが、4区分は内面の方向性や、心の持ち方を示します。
火:情熱
牡羊座, 獅子座, 射手座
地:物質
牡牛座, 乙女座, 山羊座
風:知性
双子座, 天秤座, 水瓶座
水:感情
蟹座, 蠍座, 魚座
例えば、魚座の4区分は水で、内面の方向性や、心の持ち方は感情です。「感情的な人」とざっくり理解してよいと思います。地の人の場合、「物質的な人」よりも「現実的な人」の方がしっくりするかもしれません。
サイン区分の勉強法
サイン区分の学習としては、各12サインについて2区分、3区分、4区分を暗記します。そして例えば「3区分が活動のサインは?」「蟹座の2,3,4区分は?」という質問に即答できればOKです。
また、各区分の内容は占星術の書籍などで学習してください。各サインの意味を学習する際に、2,3,4区分の意味から考えると理解が深まると思います。
おとめ座を例にすると次のようになります。
- 2区分:内向き・マイナス・受動的
- 柔軟:臨機応変で柔軟に行動することができるが迷いやすく決断力や持続性に欠ける
- 4区分:物質的
乙女座の人は一般的に内向的な傾向があり、内省的であることが多いとされます。また、受動的で周囲の出来事や人々から影響を受けやすいことがあります。乙女座の人は臨機応変で柔軟に行動することができます。ただし、この柔軟性が過度に発達すると、決断力に欠けることや物事を持続的に進める難しさが生じることがあるかもしれません。乙女座の人は物質的な価値観に注意を払い現実的で実用的なアプローチを好みます。