占星術で未来予知をする方法にトランジット法があります。トランジット方は、調べたい時期の天体が、ネイタルのどの天体・感受点とアスペクトしているか、または、どのハウスにいるのかを見ます。

特に、動きの遅い外天体(火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)に着目します。それは長期間に渡って、ネイタルの天体にアスペクトをとるためです。月は1度動くのに約2時間と早いため影響は短時間です。しかし、冥王星は数カ月から年単位になりしかも、逆行もするため、場合によっては数年に渡って影響を与え続けます。

冥王星などの外天体は月よりもはるかに大きな影響を与えるわけですが、月やその他の早い動きの天体が外天体と一緒に、ネイタルの天体にアスペクトをとることによってその影響が単発的に大きくでることがあります。

そのため、トランジット法で占うときは動きの遅い天体から着目していき、もし、ネイタルにアスペクトしている時期があれば、その時期に同時にネイタルの天体にアスペクトしている他の天体がいないか確認していくのが手順になるでしょう。

たった一つのアスペクトが人生に大きな影響を与えることはあまりないという見解が一般的です。いくつものアスペクトがある出生天体にある場合に、何かが起こるかもしれないといえるということです。

多くの占星術師が注意を促すのは、ネイタルに暗示されている事柄のみが起こるということです。いくらトランジットがよいアスペクトをとっていても、ネイタルに暗示がなければ何も起こらないということです。

これについては、確信がもてません。一部の占星術師は、よいアスペクトを作る時期を調べてそれを利用するという方法を説明しているからです。

トランジットのオーブやどのアスペクトを使用するかは占い師によってまちまちです。トランジットの天体によってオーブを決めている場合もありますし、オーブは関係なくサイン同士で判断することもあります。

私の考えですが・・・ネイタルはあくまで傾向を示しているのに過ぎないということと、意志を発揮するために、トランジットがよい角度をとっていれば積極的に、悪ければ控えめにするかあえて挑戦するなど、今がどんな時期にあるのかタイミングを見計らうために利用するのがよいのではないかと考えています。

以下にトランジットのみカバーした本を紹介します。


Transits in Reverse Edna Copeland Ryneveld 1989/2/1
1992年に魔女の家BOOKSより発売された、「未来予知占星術」という本があるのですが、トランジットする天体同士が作るアスペクトの解説がされた本です。世界占星学選集の第1巻として販売され、当初「アメリカの占星術」という名前でした。この本は、絶版で入手は困難だと思います。原書が「Transits in Reverse」というタイトルで古本ですが入手できます。
タイトルからも分かるように内容はトランジットの逆引きリファレンスという感じです。トランジットする2天体が作るアスペクトについて、天体を基準に書かれた本が多い中、こちらは例えば「仕事」、「恋愛」、「人間関係」、「事故」など、占いたい(知りたい)項目ごとに分かれていて、その事柄に関係する天体とアスペクトとその説明が書かれています。下の方で紹介している「Planets in Transit」を仕事や健康などの項目に分けたように見受けられますが、全てを抜粋しているわけではないようです。
日本で販売されたのは、原書から抜粋したもので、原書を2つに分けて2冊で販売されていました。1冊目のページ数は300を超え、ボリュームがあったと思います。


Planets in Transit Robert Hand 2002/5/1
1980年に初版が販売され、現在もロングセラーを続ける1冊です。邦訳はないと思いますが、部分部分いろんなところで参考にされていると思います。
トランジットのみに絞って解説された本ですが、基本の10天体のトランジットとネイタルの10天体、MC、ASCとの組み合わせの意味、アスペクトは0,60,90,120,180の5種です。
その他に、ハウス通過の意味もありますが、もっとも大事なのは冒頭の部分でどのようにトランジットを扱うのか、トランジットする天体がつくるアスペクトをどうみるのかというのが簡単ではありますが、参考になることが説明されています。
私が所有しているのはペーパーブック版で、B5サイズよりもひとまわり小さく、厚みは電話帳くらいあります。


Future Signs Maria Kay Simms 1996/9/1
洋書です。一度にいくつも発生するアスペクトをどのように読み解くかを冒頭で説明しています。コンピューターが発達する前の出版のためコンピューターを使わずにいかにアスペクトを見つけるか記載されているところはありますがトランジットする10天体がネイタルの10天体・MC・ASCに対してつくるアスペクトの説明は参考になります。トランジットの月だけは、新月・満月・月蝕・日蝕が作るアスペクトの説明になります。アスペクトですが、従来の0,60,90,120,180度を使用せず、合、協調・cooperating、挑戦的・challenging の3つに分けています。また、各トランジット天体のハウス通過とボイドの説明もあります。


冥王星占星術 福本 明代 著 2008/7
冥王星のトランジットとネイタルの天体がつくる個々のアスペクトの意味について解説した本。冥王星は一番外側を運行する天体で動きが遅く、ネイタルの天体とアスペクトを作る期間が数年と長いため、その影響は大きいとされます。一体どんな影響があったのか、著者の経験も交え解説した本です。トランジットの冥王星のみに着目している点がポイント。


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