占星術で未来予知をする方法にトランジット法があります。トランジット法は、調べたい時の天体が、ネイタルのどの天体・感受点とアスペクトしているか、または、どのハウスにいるのかを見て占う方法です。

トランジット法の占い方

トランジット法では基本的に10天体を使いますが、占うにあたって注意したい点や一般的に使われている占い方法などを紹介します。

動きの遅い天体に注目

月や水星など動きの速い内天体は、ネイタル天体にアスペクトを作っても数時間、数日でアスペクトが終了してしまいます。そのため効力があまりないということで、トランジットでは動きの遅い外天体と比べるとさほど重要視されません。

トランジットでは、まず動きの遅い天体から見ていきます。10天体のうち公転速度がもっとも遅いのが冥王星です。次に海王星、天王星、土星、木星、火星と続きます。

太陽が1日1度動くのに対して、冥王星が1度動くのに、1か月や2カ月かかります。逆行や順行があればもっとかかります。このように長い期間ネイタルの天体に影響を与えるため外天体は重要視されます。

ただ、内天体は無視をしてもよいかというとそうではありません。冥王星がアスペクトを作っていて、そこに内天体が次々にアクセスしてきたときに、何かが起こるかもしれないと予想するためです。

まずは、外天体のアスペクトを作る時期を調べ、そこに内天体がアスペクトを作る時を絞り込みます。

アスペクトのオーブ

ところで、トランジットする天体のアスペクトですが、オーブはどのくらいなのかが、問題になります。

内天体と外天体のアスペクトする期間が異なることから、天体によってオーブを設ける占術家が多いです。

例えば、冥王星は2度、海王星は3度、太陽は5度などです。

あくまでも一例として紹介しますが、私はトランスサタニアン(冥王星・海王星・天王星)についてはオーブを4度使用し、それ以外は全てサイン同士のアスペクトを使用しています。サインはトロピカルではなく、サイデリアル方式を採用してます。

トランジットの注意点

たった一つのアスペクトが人生に大きな影響を与えることはあまりないという見解が一般的です。例えば、トランジットの月がネイタルの太陽にトラインを作っても、太陽が他の天体からよいアスペクトを受けていなければ、さほどよい期待はできないということです。

もし、木星のよいアスペクトがあってさらに月のよいアスペクトが作られたときに良い事が起こると期待をしてもよいかもしれません。しかし、幸運が降ってわいてくるという意味ではありません。もし、目的をもって行動をしたときに、その目的がかなうよい出来事が期待できるという意味ですので誤解のないように。

また、多くの占星術師が注意を促すのは、ネイタルに暗示されている事柄のみが起こるということです。いくらトランジットがよいアスペクトをとっていても、ネイタルに暗示がなければ何も起こらないということです。例えば、木星と太陽にアスペクトがなければ、例えトランジットの木星が太陽にアスペクトしても影響がないということです。

これについては、確信がもてません。一部の占星術師は、よいアスペクトを作る時期を調べてそれを利用するという方法を説明しているからです。
私の考えですが、ネイタルはあくまで傾向を示しているのに過ぎないということと、トランジットがよい角度をとっていれば積極的に、悪ければ控えめにするかあえて挑戦するなど、今がどんな時期にあるのかタイミングを見計らうために利用するのがよいのではないかと考えています。

トランジット法を掲載している本

以下にトランジットのみカバーした本を紹介します。ほとんど洋書となりますが、内容が濃く、参考になる良書です。

Transits in Reverse

Transits in Reverse Edna Copeland Ryneveld 1989/2/1
1992年に魔女の家BOOKSより発売された、「未来予知占星術」という本があるのですが、トランジットする天体同士が作るアスペクトの解説がされた本です。世界占星学選集の第1巻として販売され、当初「アメリカの占星術」という名前でした。この本は、絶版で入手は困難だと思います。原書が「Transits in Reverse」というタイトルで古本ですが入手できます。
タイトルからも分かるように内容はトランジットの逆引きリファレンスという感じです。トランジットする2天体が作るアスペクトについて、天体を基準に書かれた本が多い中、こちらは例えば「仕事」、「恋愛」、「人間関係」、「事故」など、占いたい(知りたい)項目ごとに分かれていて、その事柄に関係する天体とアスペクトとその説明が書かれています。下の方で紹介している「Planets in Transit」を仕事や健康などの項目に分けたように見受けられますが、全てを抜粋しているわけではないようです。
日本で販売されたのは、原書から抜粋したもので、原書を2つに分けて2冊で販売されていました。1冊目のページ数は300を超え、ボリュームがあったと思います。


Planets in Transit

Planets in Transit Robert Hand 2002/5/1
1980年に初版が販売され、現在もロングセラーを続ける1冊です。邦訳はないと思いますが、部分部分いろんなところで参考にされていると思います。
トランジットのみに絞って解説された本ですが、基本の10天体のトランジットとネイタルの10天体、MC、ASCとの組み合わせの意味、アスペクトは0,60,90,120,180の5種です。
その他に、ハウス通過の意味もありますが、もっとも大事なのは冒頭の部分でどのようにトランジットを扱うのか、トランジットする天体がつくるアスペクトをどうみるのかというのが簡単ではありますが、参考になることが説明されています。
私が所有しているのはペーパーブック版で、B5サイズよりもひとまわり小さく、厚みは電話帳くらいあります。


Future Signs

Future Signs Maria Kay Simms 1996/9/1
一度にいくつも発生するアスペクトをどのように読み解くかを冒頭で説明しています。コンピューターが発達する前の出版のためコンピューターを使わずにいかにアスペクトを見つけるか記載されているところはあります。トランジットする10天体がネイタルの10天体・MC・ASCに対してつくるアスペクトの説明は参考になります。トランジットの月だけは、新月・満月・月蝕・日蝕が作るアスペクトの説明になります。アスペクトですが、従来の0,60,90,120,180度を使用せず、合、協調・cooperating、挑戦的・challenging の3つに分けています。また、各トランジット天体のハウス通過とボイドタイムの説明もあります。


冥王星占星術

冥王星占星術 福本 明代 著 2008/7
冥王星のトランジットとネイタルの天体がつくる個々のアスペクトの意味について解説した本。冥王星は一番外側を運行する天体で動きが遅く、ネイタルの天体とアスペクトを作る期間が数年と長いため、その影響は大きいとされます。一体どんな影響があったのか、著者の経験も交え解説した本です。トランジットの冥王星のみに着目している点がポイント。


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