占星学/ルルラブア著

『占星学』ルル・ラブア (著)は、占星術の基礎が体系的に学習できる本で、基本を勉強したい方にはおすすめです。1995年2月に出版されたのち2017年に新装復刊された大ベストセラーの1冊です。

読みやすい文体で、文字の量もほどよくあり、学んでおきたい基礎項目が網羅されています。この本を読めば占星術の全体図がつかめると思います。

『占星学』のおすすめポイント

  • 太陽が表す性格

    太陽のサインで、1サイン30度をさらに3つに分割して、第1旬、第2旬、第3旬毎の性格を説明しています。

  • ドラゴン・ヘッド&テールとPOF

    どのように解読していくかという観点から、まず読み方の説明が1ページほどあって、次に各ハウスの天体の説明があります。10天体以外のドラゴン・ヘッドドラゴン・テールPOF(パート・オブ・フォーチューン)にも言及されています。この3つの感受点と10天体とのアスペクトの説明もあります。

  • 未来予知の解読手順

    プログレス法では、1日1年法を使用しています。プログレスと、トランジットをどうやって組み合わせて、解読するのか簡潔な説明があります。プログレスとトランジットどちらも、ネイタルに対して作るアスペクトの説明があります。プログレスは主に、内惑星が作る座相の説明です。

『占星学』の内容

『占星学』の学習内容を紹介します。

  • 占星術とは・歴史など

    アストロロジーとは?占星術の起源と歴史。

  • 12サイン

    黄道12宮と12星座、支配星について。

  • サイン区分

    あり。簡潔にまとめられ分かりやすいです。

  • 10天体

    天体の運行、意味、格式について。10天体、ドラゴンヘッド、ドラゴンテール、パートオブフォーチューンの12サインに在室する意味が解説されていますが、冥王星の水瓶座と魚座の意味のみありません。

  • 感受点

    ASC/MC、ドラゴンヘッド、ドラゴンテール、パートオブフォーチューンについてハウス在室の意味や天体とのアスペクトについて解説があります。

  • アスペクト

    アスペクトについては、合・吉・凶座相の説明になります。ドラゴンヘッドとドラゴンテール、ASC、MCとのアスペクトの説明は、他の本にあまり見られないので、参考になると思います。

  • ハウス

    12ハウスの意味、ハウスの3区分、上昇星とカルミネートする天体について。

  • ホロスコープの作成

    ホロスコープの作成では、天文歴の選び方や入手法と手順が詳しくあります。新装版は不明ですが、1995年に出版された本には天文歴はなく、毎年の平均恒星時表と東京の室項表があります。

  • 未来予知

    プログレスとトランジットについて書かれています。プログレスする天体のMC、ASCへのアスペクトについてもあります。プログレスが作るアスペクトは、月、太陽、水星、金星、火星、木星の説明が書かれています。

  • ホロスコープの解読

    ホロスコープの解読については、ハウスに在室する天体の意味とネイタル天体同士が作るアスペクトについて説明してますが、総合的な読み方についてはありません。