占星術で未来を読む:マンデン占星術のおすすめ書籍ガイド

日本で手に入るマンデン占星術の本は限られていますが、興味深い書籍がいくつか存在します。ここでは国内の書籍に加え、海外で出版されたマンデン占星術に関する洋書も紹介し、それぞれの内容や特徴に触れていきます。

演習占星学入門/応用 占星学入門

マンデン占星学について、勉強になる内容です。気象や地震そして、前兆についても述べられています。どのように研究されているのか見習い、自分でも研究を進めたいというのによいと思います。また、この本に続く「調波 占星学入門」にも、マンデン占星学について触れられています。

この分野に興味がありましたら、4冊全て購入された方があとあとよいと思います。

社会占星学

「社会占星学」訪星珠著(1985年)という本が1986年に販売されましたがこれは入手困難のようです。内容は、気象・地震・経済、株価、景気・社会的事故などです。特に気象占星学について、詳しく解説されています。天体とサイン、ハウスの象意一覧があります。地震については、この本や、石川氏の本を元にどのように研究すればよいかの指針が見つかると思います。

日本の将来を占うとき、始源図が必要ですが、日本の場合は特定が難しいようです。「いつなのか」というところで、候補は数種あり、この本には、その経緯の説明が詳細にあります。結果的に、その後に日本に起こった事柄から、候補を定めていくしか方法はなく、どれを使用するかは占星術家にゆだねられるようです。

ただし、大日本国憲法の公布時間が使われることは、歴史的にいってないようです。この始源図が使われるのは、第二次大戦後の憲法改定で無くなりました。

金融占星術入門

山中 康司 著 2005年出版

マンデン占星術とは少しかけ離れていて、占い方も異なりますが、株式の予想をするのに占星術をどのように利用しているのか参考になる本です。

為替相場に長く携わった筆者が様々なテクニカル分析に加えて占星術を用いることになった経緯から占星術の基本的なことを手短に紹介しています。

上記の会合図で説明した土星・木星の会合についての言及もあります。付属にホロスコープ作成ソフトの「Stargazer」が添付されていますが、バージョンが古いため、天文歴がつかえるのかと、インストール自体できるかどうかが疑問です。

ソフトは別に、「新版 Stargazerで体験するパソコン占星学」などを使って、ノウハウの部分を参考にされるとよいと思います。

その際に、金融占星術に付録のCDに255銘柄やナスダックなどのチャートを作るためのもととなるデータファイルがありますので、これをコピーして「新版 Stargazerで体験するパソコン占星学」をインストールしたフォルダに置けば使用することは可能です。

大暗界―ハードアスペクト占星術

まずはトランジット天体のアスペクトだけを調べて研究してみたいというとき、ほとんどの書籍は個人向けに書かれたもののためマンデン占星術には不向きですが、こちらは個人向けと社会向けに説明があるので、ヒントになるかもしれません。

アスペクトの種類についての言及はありません。例えば土星と木星が何らかのアスペクトを作っているときの個人または社会に及ぼす影響と実際にいつ何が起きたのか、近い将来のいつ頃起こるのかが(出版当時の2003年基準で)書かれています。例えば、株価が暴落したとき関わったとされる天体などが分かります。

この本の本来の趣旨とは違う使いかたとなりますが、複数天体が関わる場合の解読の参考になります。書籍後半の天文歴は2003年から2013年までなので、別途天文歴などが必要です。

Mundane Astrology(洋書)

洋書ですが、マンデン占星術と言えばこの本。3人の著書が1冊になっています。

  • Mundane or National Astrology by H.S.Green 1911年
  • Paphael’s Mundane Astrology
  • An Introduction to Political Astrology by C.E.O.Carter 第1版1951年

出版は2004年ですが、各書籍が出版されたのは上記のとおり古く、1.2については冥王星が発見される前のことだったため冥王星の言及がありません。(2については明記がありません)1、3については単体での販売がありますが、内容はこの本と同じようです。3冊が1冊になっているのでボリュームとお得感があります。

肝心の内容はというと、1,2ともマンデン占星術で使用するホロスコープについて、天体の会合、コメットの説明と、各天体の意味、ハウスに在室する各天体の意味、月食・日食、地震の説明。

3は1,2と同様にマンデン占星術で、月食・日食、グレートコンジャンクション(天体の会合)、冥王星の説明もあります。面白いのは水瓶座時代はいつなのか、という記事。

Eclipses(洋書)

洋書(英語)になります。日蝕と月蝕のみ書かれた本です。食については個人向けに書かれた本が多い中こちらはマンデン占星術がメインに書かれている貴重な本です。次の内容が掲載されています。

  • 日蝕と月蝕が世界にどのような影響を与えてきたのか、そして未来はどうなるのか(2020年についてふれています)。
  • 食と12サインの4区分について。
  • 個人にはどのように影響するのか - 食がネイタル天体にアスペクトする意味。

ホロスコープや事例が多く、詳しく研究されているのが分かります。

マンデン占星術で読む日本の未来予言

本書はマンデン占星術を用いて日本の未来を予測する一冊で、日本語訳版です。ハウツー本ではありませんが、マンデン占星術で重要な天体やハウスの意味について解説しています。日本の始原図をどの日時で作成すべきか、複数の候補日を挙げながら詳しく考察している点も興味深いです。また、スーパームーンについても取り上げられており、これまでのスーパームーンがどのような影響をもたらしてきたのかについても詳しく調査されています。

結び:マンデン占星術に関連する書籍について

マンデン占星術に関連するこれらの書籍は、日本の未来予測や自然現象に関する占星術的考察を深める助けになるでしょう。興味のある分野に応じて、入手可能な本を手に取り、マンデン占星術の知識をさらに深めてみてはいかがでしょうか。