医療占星術
古来から天体と人間の体には何か関連があるとされてきました。(ケーシーリーディングではサインと体の部位の重要性がよく語られています。)紀元前、占星術家が医者や薬剤師だった時代があるくらいです。医療占星術は、個人のホロスコープからその人の体の弱点や強化すべきところを探し出したり、原因を突き止め病気やけがを治そうとするものです。
医師免許を持たない占星術家が、医療行為を行うことはできません。しかし、ホロスコープが示す体のウィークポイントを占ったり、病気になりやすい時期を占うことは可能です。
占星術では出生図からその人の健康具合や、体調の起伏の時期を予想することができます。その人に合ったダイエット法や健康法などの占いは、よく目にすると思います。基本的には、出生図のアセンダントや、太陽のサインをもとに、どのような体質なのかをみて、トランジットする天体とのアスペクトで、適した健康法などを占ってます。
メディカルアストロロジー入門―身体と心の健康を占星術で読み解く
著者は英国の占星術家ワンダ・セラーで、2010年に日本語に訳された本です。
入門とありますが、占星術の基本(12サイン、10天体、ハウス、ホロスコープの作成など)の説明はありません。占星術の基本をマスターした後に読む本です。
ある病気の患者のホロスコープを例に、どういう体質か、どこが弱いのかという解説をしています。病気名など専門用語が多数出てくるので、気軽に読める雰囲気ではありません。医療知識があっても占星術の知識がないと、難しそうです。
例題や、参考文献が多数掲載されています。
ホロスコープの解読ステップ、アスペクトのない天体についての説明や、外科手術に向いた日、ボリュームのある内容です。
ゆっくり読み進めれば、ホロスコープから読み解く健康について、より知識が深まるかもしれません。
医療占星術の実際
医療占星術では、10天体と12サイン、そしてアスペクトを見て総合的にホロスコープを解読します。10天体と12サインには受け持ちの体の部位があります。太陽や、ASC、凶のアスペクトが多くある天体とサインが体の弱点になり、強化の必要な部位になります。 一例ですが、サインが受け持つ体の部位を紹介します。
10天体と体の部位
- 牡羊座:頭部
- 牡牛座:首・喉
- 双子座:両腕・両肩
- 蟹座:胃
- 獅子座:心臓
- 乙女座:腹部
- 天秤座:腰
- 蠍座:生殖器
- 射手座:もも
- 山羊座:膝
- 水瓶座:くるぶし
- 魚座:足首から下
医療占星術関連の本
※当ページのリンクにはプロモーションが含まれます。