古来から天体と人間の体には何か関連があるとされてきました。紀元前、占星術家が医者や薬剤師だった時代があるくらいです。医療占星術は、個人のホロスコープからその人の体の弱点や強化すべきところを探し出そうとするものです。

医師免許を持たない占星術家が、医療行為を行うことはできません。しかし、ホロスコープが示す体のウィークポイントを健康維持のために占うことはできるのではないでしょうか。

占星術では出生図からその人の健康具合や、体調の起伏の時期を予想することができます。その人に合ったダイエット法や健康法などの占いは、よく目にすると思います。基本的には、出生図のアセンダントや、太陽のサインをもとに、どのような体質なのかをみて、トランジットする天体とのアスペクトで、適した健康法などを占ってます。

医療占星術の実際

医療占星術では、10天体と12サイン、そしてアスペクトを使って総合的にホロスコープを解読します。10天体と12サインには受け持ちの体の部位があります。凶のアスペクトが多くある天体とサインが体の弱点になり、強化の必要な部位になります。
一例ですが、サインが受け持つ体の部位を紹介します。

10天体と体の部位

  • 牡羊座:頭部
  • 牡牛座:首・喉
  • 双子座:両腕・両肩
  • 蟹座:胃
  • 獅子座:心臓
  • 乙女座:腹部
  • 天秤座:腰
  • 蠍座:生殖器
  • 射手座:もも
  • 山羊座:膝
  • 水瓶座:くるぶし
  • 魚座:足首から下

医療占星術の種類

占星術は上記のようにホロスコープからその人の体の弱点を見出すものから、妊娠しやすい時期を占ったり、アロマセラピーの分野にも利用されています。

妊娠しやすい時期を占う

医療占星術の中には、妊娠・出産時期を占う分野もあります。以前読んだ本に興味深い研究があったので、簡単に説明します。占星術を使って、受胎日を計算することができるのと、男女の産み分けができるという研究結果です。

その研究は1950年代だったと思うのですが、1200人近い人を対象に研究をした結果97%の確率で妊娠したとのことです。よく妊娠しやすい日は排卵日と言われますが、この研究では、出生図の月相からその日を計算します。

月相とは、太陽と月の位置から作られるものです。研究では、正確な角度が計算されていたと思います。そのため、せめて1時間以内の正確な出生時間が必要になります。

この結果については、実際に見聞きしたことではないので、有効な方法なのかどうかは分りませんが、実に興味深い研究結果であると思います。

アロマセラピー

アロマセラピーの分野でも占星術が使われます。古くは、薬草や野菜を植える時期などを占星術で占っていたという歴史もあり、奥の深い分野です。

医療占星術関連の本

メディカルアストロロジー入門


メディカルアストロロジー入門―身体と心の健康を占星術で読み解く
著者は英国の占星術家ワンダ・セラーで、2010年に日本語に訳された本です。
入門とありますが、占星術の基本(12サイン、10天体、ハウス、ホロスコープの作成など)の説明はありません。占星術の基本をマスターした後に読む本です。

ある病気の患者のホロスコープを例に、どういう体質か、どこが弱いのかという解説をしています。病気名など専門用語が多数出てくるので、気軽に読める雰囲気ではありません。医療知識があっても占星術の知識がないと、難しそうです。

例題や、参考文献が多数掲載されています。
ホロスコープの解読ステップ、アスペクトのない天体についての説明や、外科手術に向いた日、ボリュームのある内容です。

ゆっくり読み進めれば、ホロスコープから読み解く健康について、より知識が深まるかもしれません。




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