ボイドタイムとは西洋占星術特有の考えで、ある条件下の時間帯を差します。17世紀の占星術家ウィリアム・リリーは「ホラリー占星術」を考案したことで有名ですが、彼は、ボイドタイムに相談を受けたときは全て断っていたそうです。なぜかというと、相談内容や自分の判断が「ぶれ」て、実際に起こった結果が占いとは全く違ったことが多かったということです。

既に17世紀には知られていたボイドタイムは、廃れることなく現代に引き継がれています。それだけボイドタイムというのは何かがある時間になります。

ボイドタイムとは?ボイドの意味

ボイドタイムとは、英語表記で「void-of-course」、日本語読みでボイド・オブ・コース。長いのでボイドタイム、またはボイドと呼んでいます。

ボイドタイムに始めたり、決めたことが、後になると、「キャンセルになったり」「失敗に終わったり」「間違いが見つかった」など、判断の誤りが多く報告されたことから、重要視されるようになりました。

ボイドタイムの条件 メカニズム

ボイドタイムというのは、月があるサインを抜けるまでに他の天体と全くアスペクト(メジャーアスペクト)をつくらない時間帯をいいます。

他の天体というのは、占星術で使用する月以外の9天体で、太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星です。

メジャーアスペクトは0,60,90,120,180度の5種です。150度もメジャーアスペクトとして扱う占術家もいるようです。しかし、ボイドタイムが発見された当時のメジャーアスペクトは上記の5種のだったため、月のボイドといえば上記の5種です。

月が次のサインに入ったとたんにボイドタイムが終了します。月は1サインを2.3日程度で運行しています。1か月に約12サインを巡っているので、1か月のうち12回ボイドタイムがやってくることになります。

また、ボイドタイムの時間は1分で終わったり、2日間だったりとまちまちです。

ボイドタイムに起こること

ボイドタイムは人の判断を狂わせる

ボイドタイムは人間の思考や感情に関連があるようです。ボイドタイムの間に決めたことはほとんどといっていいくらい、無効になってしまいます。そのため、この時間中は、取り消しのできないことは決定しないようにと言われています。

個人的には、メールの読み間違えや勘違いが多く、気がつくとボイドタイムだったということが多くあります。ボイドタイム中に旅行の予約をいれて、結局後でキャンセルということも多くありました。

判断の誤りはありますが、一方で

ボイドタイムは想像力が活発になる

とも言われています。そのため、名案だと思い行動に移してしまいがちです。そして、ボイドタイムが終わると、名案が「愚案」だと気が付きます。

ボイドタイムはどうすればよいか

それでは、ボイドタイムのときはどう過ごせばよいのでしょうか?

注意と確認を十分に ボイドタイム以前に決めたことを行う

ボイドタイムのときは、感情や思考が活発になり、いきなりとんでもない考えが浮かんできて、新しく何かを始めたりすることがあります。そうではなく、ボイドタイム以前に決めていたことや、毎日行っているいつものことをいつも通りに行っていれば問題ありません。

ボイドタイムは人間に影響があるだけで、例えば、「何もしていないのに機械が急に止まる」という摩訶不思議な現象が起こる時間ではありません。

ボイドタイム中はよく確認するなど注意深くなれば、問題はありません。自分だけでなく、相手も間違っていないか確認する必要はあるので、この時間帯に発表されたデータなどは、よく確認するのがいいのです。

ボイドタイム中の注意事項

以下にボイドタイム中のできれば避けたい事柄をまとめました。できるだけ避けることが望まれます。また、取り消し、キャンセルがいつでもできる事柄については避けなくても大丈夫です。(後で、キャンセルする手間が増えますが)

  • 重要な決定はだめ:会議は×。もちろん契約も避けたい
  • 面接・見合い・結婚・離婚・入籍:これらも人生の重要な決定のため避けたい事柄
  • 結婚式・引っ越し・開業・祝い事など:取り消しができない事柄のため避けたい事柄
  • 何かの日取りを決めること。例えば旅行など。
  • 裁判や弁護士に相談することなど。
  • 高額な買い物。例えば車や、株式など。後でキャンセルできる買い物は可。

ボイドタイムを見つけるには

ボイドタイムを見つけるには、天文歴が必要ですが、現在ではインターネットで簡単に無料で手に入れることができます。当サイトでもボイドタイムのカレンダーを掲載しております。「ボイドタイム・新月・満月カレンダー」ページへどうぞ。

また、ホロスコープソフトの「新版 Stargazerで体験するパソコン占星学」では、瞬時に一覧を画面とファイルに出力してくれます。

ボイドタイムについて書かれた本

日本でボイドタイムについて書かれて出版された本は数える程度です。
そして1冊まるごと、ボイドタイムの本というのは、ほとんどないです。

1冊の本にするほど、解説することはないとかそういうことでしょうか?

どちらかというと「いつ」の方が気になるため、本にはしにくいのかもしれません。

毎年販売される占星術のカレンダーには、ボイド記載のものがよくでています。


ボイド占星学


ボイド占星学

こちらは、ボイドについてのみ書かれた本です。

出版は古いですが、この内容を少し変えたのを雑誌で見かけることがありました。(石川先生の記事だったかもしれませんが)

より研究したい人には必読かもしれません。


応用 占星学入門


応用 占星学入門―ホロスコープの実際と応用

上記の本の一部ではありますが、ボイドの解説があります。ルールと実例、チャートの解読法について細かく説明されています。


占星学ベスト・テキストブック―職業占星術


占星学ベスト・テキストブック―職業占星術 (世界占星学選集 (第5巻))
一番最初の章にボイド占星学についての記事が掲載されています。
職業・適職選択の占星学も研究をしたいときは、一石二鳥です。

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