無料占星術講座:II.イレクショナル占星術の基本ルール
イレクショナル占星術では、未来の数ある候補日時の中から「最も良い瞬間」を選ぶために、いくつかの重要なルールを用います。ここでは、実占で必ず押さえておきたい基本原則をまとめました。
目次:イレクショナル占星術の基本ルール
月が作るアスペクトの重要性
イレクショナル占星術では、月が作るアスペクトが事の成り行きを示すと考えます。月はサインに入室してからボイドタイムに入るまでの間に複数のアスペクトを形成しますが、その中でも特に重要なのが月のファイナルアスペクトです。
ファイナルアスペクトは「物事の最終的な状態」を表すため、途中にハードアスペクトがあっても、ファイナルアスペクトが良ければ結果が良い方向にまとまることがあります。
具体例:スペースシャトルの打ち上げ
あるスペースシャトルの打ち上げ時、天王星とのスクエアがあり、一時中断が発生しました。しかし、月のファイナルアスペクトがソフトアスペクトだったため、最終的には打ち上げは成功しました。
このように、イレクショナル占星術では月のアスペクトは最重要事項です。ただし、月だけを見れば良いわけではありません。質問者や事の主役を表すのは月と1ハウスであるため、これらも確認します。
イレクショナル占星術の基本ルール
イレクショナル占星術はホラリー占星術と同じく古来から伝わる技法で、古典ルールが多く残っています。ここでは、実占で特に重要なルールをまとめます。
- ✔ 月のファイナルアスペクトが良好な時を選ぶ
- ✔ アスペクトはすべて接近のみを使う
- ✔ ボイドタイムは避ける
- ✔ 日蝕・月蝕の前後は避ける
- ✔ 水星(契約)、金星(結婚)など象徴天体の逆行は避ける
- ✔ 質問の事柄に関するハウスと1ハウスが良い状態であること
- ✔ 質問者のネイタルも考慮する
質問者のネイタルも考慮する理由
トランジットが良くても、質問者のネイタルに対して良い影響がなければ「良い時」とは言えません。少なくとも、トランジットの吉星が次のいずれかに良いアスペクトを作っていると有望です。以下のnはネイタルを意味します。
- n太陽
- n月
- nAsc
- nAscルーラー
- ネイタル1ハウスの天体
イレクショナルは「天体の動き」と「質問者自身の運気」の両方を調整する技法なのです。
最適な時の選択と優先順位
上記の条件がすべて揃う日は非常に少なく、短時間しか成立しないこともあります。そのため、どこかで妥協が必要になる場合もあります。
しかし、最低限の基準として、「月のファイナルアスペクトが良好な時を選ぶ」ことが最も重要です。
次のステップ:実際に日時を選ぶ手順へ
基本ルールを理解したら、次は実際に候補日時を比較し、最適な瞬間を選ぶ手順を学びます。月の動き、アスペクト、逆行、1ハウスの状態などを総合的に判断する実践的なステップです。