ボイドタイム完全ガイド|判断ミスが起こりやすい時間と正しい過ごし方
ボイドタイム(Void of Course)とは、西洋占星術で「判断ミスが起こりやすい時間帯」として知られる特別な時間です。
この時間に始めたことが後でキャンセルになったり、誤解や勘違いが起きたりするケースが多く報告されてきたため、古くから重要視されてきました。
このページでは、ボイドタイムの仕組み・影響・過ごし方・調べ方を体系的にまとめています。
ホラリー占星術やイレクショナル占星術を学ぶ際にも役立つ基礎知識です。
ボイドタイムの仕組み(メカニズム)
ボイドタイムとは、月が次の星座に移動するまでの間に、他の天体とメジャーアスペクトを一切作らない時間帯のことです。
占星術で扱う10天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)のうち、月は最も動きが速く、ボイドタイムを作る主役です。
メジャーアスペクトは以下の5種類です。
- 0度(コンジャンクション)
- 60度(セクスタイル)
- 90度(スクエア)
- 120度(トライン)
- 180度(オポジション)
月がこれらのアスペクトを作らないまま星座を抜けると、ボイドタイムが終了します。
月は2〜3日で1つの星座を移動するため、1か月に約12回ボイドタイムが発生します。
ボイドタイムの長さは、1分で終わることもあれば、2日続くこともあるため一定ではありません。
ボイドタイムの影響
ボイドタイムは「判断がぶれやすい時間帯」
ボイドタイム中は、思考や感情が不安定になりやすく、次のような影響が起こると言われています。
- 判断ミス・勘違い・読み間違いが増える
- 決めたことが後でキャンセルになる
- 感情が揺れやすくなる
- 思いつきで行動しやすくなる
一方で、創造力が高まり、アイデアが湧きやすい時間でもあります。 ただし、ボイドが終わると「なぜこんなことを思いついたのだろう?」と感じることも多いです。
17世紀の占星術師ウィリアム・リリーは、ボイドタイムに相談を受けることを避けていたと言われています。 理由は、相談内容や判断がぶれ、実際の結果と一致しないことが多かったためです。
ボイドタイムの過ごし方
ボイドタイム以前に決めたことを淡々と行うのが最適
ボイドタイム中は、新しいことを始めるよりも、次のような過ごし方が向いています。
- 日常業務を淡々とこなす
- 確認作業を丁寧に行う
- 創造的なアイデア出しに使う
- いつものルーティンを守る
ボイドタイムは「機械が壊れる」「事故が起こる」といった神秘的な時間ではありません。 人間の判断がぶれやすいだけなので、注意深く過ごせば問題ありません。
ボイドタイム中に避けたい行動
以下は、できれば避けたい行動です。取り消し可能なものは問題ありません。
- 重要な決定(会議・契約・交渉)
- 面接・見合い・入籍・離婚
- 結婚式・引越し・開業などの大きなイベント
- 旅行の日取りを決める
- 裁判・弁護士相談
- 高額な買い物(車・株式など)
月のサイン別:ボイドタイムの影響
ボイドタイム中の影響は、月がどのサインにいるかによっても変わると言われています。例えば、牡羊座のボイドタイムの時は次の特徴があります。
- せっかち・衝動的になりやすい
- 牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座:影響を受けやすい
- 獅子座・射手座:比較的影響が少ない
ボイドタイムの調べ方
ボイドタイムを調べるには、天文歴やホロスコープソフトが便利です。
特に「新版 Stargazer」では、過去・未来のボイドタイムを一覧で出力できます。
また、当サイトでは月相・度数・蝕情報を含む実務用PDFを配布しています。
👉 【実務用】2026年3月 ボイドタイム完全データ(PDF)
ボイドタイムの参考書籍
日本語でボイドタイムを扱った書籍は多くありませんが、以下は特に参考になります。
ボイド占星学
「ボイド占星学」は、ボイドについてのみ書かれた本です。出版は古いですが、ボイドについて1冊の本にまとめられています。より研究したい人には必読かもしれません。
応用 占星学入門
一部ですが、ボイドの解説があります。ルールと実例、チャートの解読法について細かく説明されています。
占星学ベスト・テキストブック―職業占星術
『占星学ベスト・テキストブック』は6人の著者が執筆している本です。一番最初の章にボイド占星学についての記事が掲載されています。占星術で職業や適職選択などを研究をしたいときは、一石二鳥です。
まとめ:ボイドタイムを賢く使いこなす
ボイドタイムは、重要な決定には向かない一方で、創造的な発想が生まれやすい時間でもあります。
仕組みと影響を理解し、賢く使いこなすことで、日常や占星術の実践に役立てることができます。