無料占星術講座:III.イレクショナル占星術の手順
イレクショナル占星術の基本ルールを理解したら、次は実際に候補日時を比較し、最適な瞬間を選ぶ手順を学びます。ここでは、実占で使われる流れをステップ形式で解説します。
目次:イレクショナル占星術の手順
1. 候補日時を出す
まずは、目的に応じて複数の候補日時を出します。 イレクショナルは「1つの日時を探す占星術」ではなく、
複数の候補 → 比較 → 最適な瞬間を選ぶ
という流れが基本です。
候補日時の出し方は目的によって異なります。
- 結婚式 → 週末や大安など、現実的に選べる日
- 契約 → 営業日・相手の都合
- 開業 → 月初・吉日
- 手術 → 医師の空き時間
現実的な制約を踏まえたうえで、占星術的に最適な瞬間を探します。
2. 月の状態をチェックする
イレクショナル占星術では、月の状態をまず最初に確認します。 候補日時ごとに次のポイントを見ます。
- ✔ 月のアスペクト(接近のみ)
- ✔ 月のファイナルアスペクト
- ✔ ボイドタイム
- ✔ 月のサイン(目的との相性)
特に、ファイナルアスペクトが良好かどうかは最優先で確認します。 アスペクトは第一種(0°・60°・90°・120°・180°)のみを使いますが、占星術師によっては150°(クインカンクス)を含める場合もあります。
尚、月のサインは参考程度で、優先度は低めです。
3. 逆行の影響を確認する
次に、象徴天体の逆行を確認します。
- 水星逆行 → 契約・通信・移動に不向き
- 金星逆行 → 結婚・美容・交際に不向き
- 火星逆行 → 競争・争いごとに不向き
占い対象を象徴する天体が逆行している場合は、避けた方がよいです。
以上、月のアスペクトとこの逆行を考慮すると、候補日時は自然と絞られてきます。
4. 1ハウスの状態を確認する
次に、候補日時の中から1ハウスとそのルーラーの状態が良い時間帯を探します。 月と同様に、1ハウスは「占う人物」を表すため非常に重要です。
確認するポイントは次の通りです。
- ✔ 1ハウスに凶星が在室していない
- ✔ 1ハウスの天体やルーラーに凶星との接近の凶角がない
- ✔ できれば1ハウスの天体やASCルーラーが良いアスペクトを持つ
まずは1ハウスの状態が良いことが大前提です。
そのうえで、占う事柄を示すハウスの天体やルーラーと、 接近の良いアスペクトを作る時間帯を選びます。
例えば「良い結果を出したい」場合は、結果を表す4ハウスの天体やルーラーと接近の好角を作る時間が候補になります。
5. ネイタルとの相性を見る
イレクショナルは「天体の動き」と「質問者の運気」の両方を調整する技法です。 そのため、候補日時が質問者のネイタルに対して良い影響を持つか確認します。
特に次のポイントが重要です。
- 吉星がネイタル太陽に良いアスペクト
- 吉星がネイタル月に良いアスペクト
- ASC・ASCルーラーとの調和
- 1ハウスの天体との調和
ネイタルとの相性が良いほど、物事がスムーズに進みやすくなります。
6. 最終決定の方法
ここまで紹介したルールのうち、1(候補日時を出す)と5(ネイタルとの相性)を除く項目は、できる限りすべて満たしたい重要な条件です。
特に、
- 月のファイナルアスペクト
- ボイドタイムの回避
- 象徴天体の逆行
- 1ハウスとそのルーラーの状態
これはイレクショナル占星術の中核となる判断基準であり、実占ではまず優先して確認します。
一方で、候補日時を出す(1)とネイタルとの相性(5)は、状況によって調整が必要になることがあります。
- 現実的な制約(式場・病院・契約日など)で候補日時が限られる
- ネイタルとの相性が完璧に揃う日はほとんどない
そのため、1と5は「できれば考慮したい条件」として扱い、その他の主要ルールを優先して判断するのが実占での現実的なアプローチです。
次のステップ:イレクショナルの細かいルールへ
手順を理解したら、次はイレクショナル占星術の「細かい判断基準」を深掘りします。接近と離反アスペクトの扱い、新月・満月の影響、天体がサイン移動する前にアスペクトを作るかどうかなど、実占で必須のポイントを解説します。