占星術の勉強8:ホロスコープの作成

占星術の勉強をイメージしたイラスト

占星術で一番重要なのがこのホロスコープの作成です。ホロスコープは、ある場所のある時間において、天体が地球から見てどの位置にあるかを示したものです。

ホロスコープはチャートとも呼ばれています。ある人の出生した時のホロスコープは、出生図(ネイタル)と呼ばれます。ある国が誕生した時のホロスコープは、始原図と呼ばれます。呼び方などありますが、作り方は同じです。

現在では、インターネット上で無料で作成してくれるサービスやソフトなどが多数ありますので、手作業で1からチャートを作るというのはあまりないでしょう。ただ、どのようにして作られるのかは一度経験しておいたほうが後々ためになると思います。

このページでは以下の項目について紹介してます

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ホロスコープを作成するソフト

ホロスコープ作成してくれるソフトを紹介します。



新版 Stargazerで体験するパソコン占星学

ホロスコープを作成するソフトなら迷わずこれです。多機能で、四季図、月相、ソーラー・ルナーリターン、時期表、プログレス、トランジット、イングレス、逆行、順行、ボイドなどなどを瞬時に画面とファイルに出力してくれます。

注意したいのがソフトのバージョンです。この書籍のサイトにメンテナンス情報がありますので、最新版まで更新できます。最新の天文歴は2050年まで対応してます。対応しているOSですが、購入当初はWindowsXPでしたが、現在Windows11・64bit上で利用しています。チャート作成や時期表出力などほとんどの機能は問題なく動いています。

Stargazerはソフトだけでなく、本も情報量豊富で、基本的な事柄からマンデン、アラビックパートなど多数の占星術で使われる事柄を扱っています。

Stargazerの再インストールについて

PCを買い替えたとき再度CDからインストールしなくてもフォルダごとコピーすればそのまま使えます。フォルダ名は「sgwd・・・」という名前です。

Stargazerを利用するにあたっての注意点

  • フォントは、著作権で保護されています。
  • 占術のためにソフトを使って出力物を個人に差し上げるのは許諾していますが、ホロスコープやその他、出力物を不特定多数の人に配布することは、 作者の許諾が必要です。
  • チャートをインターネット上に掲載することも、不特定多数の人に配布するのと同じ行為になります。出力物をWeb上へ掲載する場合、筆者への許諾が必要です。

無断でWeb上に出力物を掲載するサイトを多々見受けます。著作権の侵害行為となります。本の最後のほうのページに説明があります。一読を。著作権は守りましょう。

オンラインでホロスコープを作成するサイト

Webブラウザ上にホロスコープを作成してくれる、オンラインサービスもあります。無料でホロスコープが作成できます。

MyAstroChart 無料ホロスコープ作成サイト MyAstroChart

海外で生まれた場合の入力のしかた

海外(日本国外)で生まれた場合の「MyAstroChart」の入力方法を紹介します。

  1. まず出生日時を日本時間に計算します。(サマータイムなど注意)
  2. 計算した日時を「生年月日」と「出生時刻」に入力します。
  3. 画面の「UTC/GMTとの時差」は「9時間日本標準時」のまま
  4. 場所は生まれた場所(海外)の緯度経度を入力

ホロスコープの作成方法

ホロスコープの作成に必要なものと、手作業で一からホロスコープを作る方法が書かれた本を紹介します。

ホロスコープの作成に必要なもの

天文歴・室項表・恒星時表・時差表(・その場所の緯度経度・出生時間)

ホロスコープ作りに必要なのが、天文歴ですが、日本でもいろいろなタイプの天文歴が販売されています。天文歴に掲載されている天体の位置情報は同じものですが、どの時間を基準に作られているのかが異なります。世界標準時なのか日本標準時なのかなど。また、天体の位置情報以外に、月相や惑星の合の情報など付加情報がいろいろ掲載された天文歴もあります。インターネット上のホロスコープ作成サービスでは、この天文歴を見ることはないと思うので、いちど手にとって見てみるのもよいと思います。

また、位置の表記が異なるのかもしれません。天文歴はほとんど60進法で度分ですが、ホロスコープ作成サービスで出力されるのは、10進法の事があります。例えば、牡羊座10.97となっていれば、60進法にすると、10度58分12秒になります。どちらの表記なのかさえ分っていれば問題ないと思います。

天文歴の次に必要なのが、室項表です。生れた場所と時間から、Asc(アセンダント)とMc(ミッドポイント)を計算して求めるために必要になります。天文歴には通常、室項表・恒星時表・時差表も掲載されています。

出生時間が問題となってくるわけですが、日本ではほとんどの場合、母子手帳に時間が記録されています。できるだけ正しい情報をもとに出生図を作ることをお勧めします。
1ハウスの基点がASCになりますが、ASCの1度が4分になります。もし30分の誤差があれば約8度の差がでてきます。場合によってはサインが変わる可能性も大いにあります。分単位で分かるのがよいと思います。

初めて呼吸した、場所(緯度経度)と時間を使ってホロスコープを作成してください。生れ育った所ではありません。

ホロスコープの作成が書かれた本



占星学実践講座 (世界占星学選集 (第4巻))
訪 星珠著 1996年5月

私が持っている本は1987年出版の『新実践占星学』(定価6000円)ですが、内容は同じです。日本で生まれた場合とアメリカで生まれた場合のホロスコープの作成方法が例題にあります。「時間についての基礎知識」という説明があって理解が深まります。天文歴は別途購入する必要があります。



ホロスコープ占星術
ルル・ラヴア著 1993年7月

東京生まれを例にホロスコープの作成を説明しています。見やすいので理解もしやすいです。2010年までの天文歴やその他必要なものは一通りありますが、天文歴は簡略化されたものなので、別途購入した方がよいと思います。



完全版 日本占星天文暦 1900-2010

1900年から2010年の日本標準時の天文歴です。各ページの構成(情報)は下記の21世紀占星天文暦と同じですが、巻末にボリュームある付録がついています。日本生まれと外国生まれの場合の出生図の作成方法、日本標準時のプラシーダス式室項表(日本の主な6都市)、コッホ式室項表、世界主要都市の経度緯度表(明石との時間差)です。



21世紀占星天文暦―2001~2050A.D.

日本標準時の天文歴で2001年から2050年まで掲載されています。月は午前0時と正午の情報、それ以外は毎日午前0時の位置情報があります。逆行している天体は網掛けになっています。基本10天体以外に、月のノードとキロンの毎月1日の位置情報、月のイングレスとイングレス前の最後のアスペクト(ボイドタイムが分かります)、その他の天体のイングレスタイム、順行と逆行の時間、月の位相の時間と位置、(日蝕と月蝕があれば記載)月ごとに掲載されています。付録はありません。