【応用】占星術講座2:12サインの理解を深める

占星術の12星座の勉強をイメージしたイラスト

この講座では、12サインの象徴やその活用法について、より深く掘り下げていきます。入門・基礎講座の『サイン』『サイン区分』『10天体』を履修済みであることが前提です。

サインの象徴を深める

なぜサインの象徴を具体的に考えるのか?

当サイトの講座では、サインは『傾向』を示し、特定の物を直接指すわけではないと説明しています。しかし、占星術の本には、サインの説明に具体的な物が書かれています。なぜこの矛盾があるのでしょうか?

まず、占星術の本に書かれている「物」は、サインの持つ性質から連想されたものであると理解してください。そして、この連想は、個人のホロスコープ解読よりも、ホラリー占星術やマンデン占星術で多く使われます。

サインの象徴はどのように導かれるのか?

サインの象徴は、基本的な区分をもとに導き出すことができます。

(1) サインの性質と区分

サインの意味を具体化するために、まず基本の「2区分・3区分・4区分」を確認します。牡羊座の例:「情熱的でエネルギッシュ」 → これを連想すると?

  • 🎾スポーツ用品(アクティブ)
  • 🏓赤いアイテム(情熱の象徴)
  • 🎴勝負事に関するもの(チャレンジ精神)

(2) 具体的な物は「連想」で決まる

占星術の本に書かれている「牡牛座=食べ物」などの具体例は、サインの持つ性質をもとに連想されているものです。この発想を自分でできるようになることが、応用的なリーディングには不可欠です。

サインの象徴を実践で活用する

(1) ホラリー占星術におけるサインの象徴の活用

ホラリー占星術では、サインの象徴を用いて具体的な物や状況を特定します。探し物を占うときの例:

  • ♊双子座 → 書類・本・文房具・通信機器
  • ♏蠍座 → 隠された場所・金庫・地下室

人物を表すときの例:

  • ♌獅子座 → 目立つ人・華やかな職業(芸能・リーダー)
  • ♑山羊座 → 責任感のある人・年上・地位がある人

(2) テレビや雑誌の占いでも使われる象徴の連想

テレビや雑誌の占いでは、サインの象徴からラッキーアイテムやラッキースポットが導かれています。

  • 🌈ラッキーアイテム:「牡羊座のあなたは赤い服を着ると運気UP!」
  • 🏝️ラッキースポット:「魚座のあなたは海辺のカフェでリラックスすると良い日」

サインの象徴を使いこなす

サインの象徴を具体的に考える力は、より深い占星術のリーディングに役立ちます。

  • ✅サインの象徴は、連想によって具体的なものへと発展する
  • ✅これは、ホラリー占星術やテレビ・雑誌の占いで多用されている
  • ✅自分自身でサインの性質から象徴を導く練習をすることで、より柔軟で的確な解釈ができるようになる

既に基礎講座を終えたあなたは、ホロスコープの解読で、サインを『傾向』だけに限定しなくてもかまいません。イメージをする基礎ができていれば、楽に連想することができるでしょう。また、個人のホロスコープの解読で具体的な物を連想して占うかどうかは、あなた次第です。今後の研究に、ぜひ活用してください。

オンラインマンツーマン講座のご案内

当講座でサインを学んだけれど、まだ理解しきれないことはありませんか? そんな方に、講師と1対1で学べるオンライン講座をご案内します。気になることを直接質問できるので、これまでの疑問がすっきり解決します。ぜひご活用ください。

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サイデリアル方式とトロピカル方式

星座には「サイデリアル方式」と「トロピカル方式」という2つの異なる方法がります。どういうことかというと、例えば自分が乙女座だと思っていても、別の方式では獅子座になるということです。

  • サイデリアル方式:古くから使用されていた方式で、一定の恒星を基準に星座を配置します。
  • トロピカル方式:毎年移動する「春分点」を基準とする方式で、西洋占星術の多くで使われています。

この2つの方式は、サインの基準点(牡羊座の始まり)の決め方が異なります。日本で販売されている天文歴のほとんどはトロピカル方式で、インド占星術ではサイデリアル方式が使われています。

占星術を学んでいくと、この問題に触れることが多くあります。知識を広げるために学習しておくとよいでしょう。詳しくはこちらのページにまとめました。

トロピカル方式とサイドリアル方式
サイデリアル方式とトロピカル方式

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終わりに:【応用】サインの象徴を深める

【応用】では、サインの象徴やサインの基準点に関する重要なポイントを紹介しました。これらは、今後の実占において役立つ知識となるでしょう。今後も、実占に活かせる内容を当講座に追加していく予定です。

次回の応用講座では、10天体について学びます。引き続き、学習を深めていきましょう。

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