【応用】占星術講座6:ホロスコープ作成の応用ポイント
入門・基礎編 では、ホロスコープを作成する基本的な方法について学びました。応用編 では、より深くホロスコープを理解するための 実践的な知識や応用ポイント を紹介していきます。

現在、この講座では「ハウス分割法の種類」について解説 しています。ホロスコープを読む際、どのハウスシステムを採用するかによって解釈が変わるため、さまざまな分割法を理解しておくことは重要です。今後、実践的に活用できるテーマが増えた際には、順次このページで紹介していく予定です。
ハウス分割法の種類について
ハウス分割法 とは、ホロスコープを12のハウスに分ける方法で、さまざまな計算法が存在します。(ハウス分割法は、ハウスシステムとも呼びます。)代表的なハウス分割法として、以下の7つを紹介します:
代表的なハウス分割法
- プラシーダス方式(日本で一般的に使用)
- ソーラー方式(出生時刻不明時に使用)
- ソーラーサイン方式(雑誌などで使われる)
- イコールハウス方式(ASC基準で均等分割)
- コッホ方式(緯度の影響を重視)
- キャンパナス方式(空間の広がりを考慮)
- ホールサイン方式(シンプルなサイン基準)
どのハウス方式を選ぶべきか?
ハウス分割法にはそれぞれの特徴があり、どの方式を採用するかは 流派や個人の考え方 によります。
日本で使用する場合は、プラシーダス方式をメインに、出生時刻が不明の場合は、ソーラー方式やソーラーサイン方式を使用するなど、使い分けるとよいと思います。
プラシーダス方式
現在、日本で最も一般的に使用されている方式です。
- ✅出生地の地平線からの距離と 地球の自転を考慮し、ハウスを分割
- ✅ハウスのサイズが均等ではなく、出生地や季節によって変化する
- ✅従来は 「室項表(しつこうひょう)」 を用いて計算していたが、現在はソフトで自動計算可能
ソーラー方式
出生時間が不明な場合によく使用される方式です。
- ✅太陽の位置をASC(アセンダント)に設定し、そこから30度ずつ均等に分割
- ✅正確なASCが分からなくても使えるため、簡易的な占星術で使用される
ソーラーサイン方式
雑誌の星占いなどでよく使われる方式です。
- ✅太陽が位置する星座(サイン)を1ハウスの起点(ASC)にする
- ✅そこから30度ずつ均等に区切る
- ✅例)太陽が天秤座にある場合 → 天秤座0度が1ハウスの始まり(ASC)になり、蠍座0度が2ハウスの始まりになる
イコールハウス方式
ASC(アセンダント)を基準に、30度ずつ均等にハウスを分割する方式です。
- ✅すべてのハウスのサイズが同じ(30度)
- ✅MC(ミディアム・コエリ)と10ハウスの位置が一致しない
- ✅地域によってハウスが偏るプラシーダス方式とは異なり、バランスよく分割される
コッホ方式
プラシーダス方式と似ていますが、緯度の影響をより重視した計算方法です。
- ✅ハウスの分割に出生地の緯度の影響を強く反映
- ✅高緯度地域で極端なハウスサイズの偏りが生じにくい
- ✅ヨーロッパではプラシーダス方式よりも使われる
キャンパナス方式
ハウスを分割する際に、地球の中心から見た空間の広がりを考慮する方式です。
- ✅ハウスを「天球上の大円(キャンパナス円)」で区切る
- ✅地平線ではなく、天球上の角度 に基づいて計算する
- ✅高緯度地域でも比較的均等なハウス分割が可能
ホールサイン方式
ホロスコープの12星座(サイン)をそのまま12ハウスに対応させる、最もシンプルな方式です。
- ✅ASCが位置する星座全体を1ハウスとする
- ✅その後、1星座(30度)ごとに2ハウス、3ハウス…と続く
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