【基礎】占星術講座2:12のサインの解釈法を学ぶ

占星術の12星座の勉強をイメージしたイラスト

この講座では、12のサインの解釈法を学びます。入門講座で『サイン』『サイン区分』『10天体』を履修済みであることが前提です。

天体とサインの関係

「【入門】占星術講座2:占星術の12の星座を学ぶ」でも述べましたが、再度ここでサインの解釈について説明します。

サインは単独で意味を持つのではなく、天体がどのサインに位置するかによって、その性質が表れます。

多くの占星術の本では、各サインの特徴を説明するときに『太陽がそのサインにある場合』の性質が中心になっています。そのため、サインの意味を最初に学ぶ際に、太陽の性質だけに偏って理解してしまい、他の天体に当てはめたときに混乱しやすくなります。

サインの意味を学習する際は、サインの持つ傾向と、天体の示すテーマを組み合わせることで、より実践的な解釈ができます。

そして、もう一つ大切なのは、サインは傾向を示し、具体的な物事を表さないということです。具体的な物事は、ハウスが表します。

この点を頭に入れて、まずは、太陽を例にサインの意味を探っていきましょう。

太陽×サインの意味

西洋占星術では、太陽は「その人の基本的な性格」を表します。そして、その性格の特徴は、太陽が位置するサインの特性によって決まります。

例えば、太陽が牡羊座にある場合、その性格は次のような要素から成り立っています。サイン区分を思い出してください。

  • 2区分(外向き):積極的で前向き
  • 3区分(活動):活発に動き、行動的
  • 4区分(火):情熱的でエネルギッシュ

これらをまとめると、『太陽が牡羊座にある人は、積極的で前向きな性格を持ち、エネルギッシュに行動し、情熱と活力に満ちています。』となり、区分から牡羊座の性格が導かれます。

これを土台にして、さらに、イメージを膨らませて表現してみます。

  • 挑戦を恐れず、新しいことに果敢に挑む(積極的・行動力)
  • 自分の直感を信じて、迷わず突き進む(前向き・エネルギッシュ)
  • 周囲を巻き込むほどの熱意と勢いがある(情熱・活力)

他にもいろいろと浮かんできます。イメージする際は、2区分(外向き)・3区分(活動)・4区分(火)の組み合わせと整合性が取れているか注意します。

サイン区分による特性

12サインには、それぞれ3つの区分(2区分・3区分・4区分)によって一定の特性があります。

占星術の本にはサインの意味がさまざまに書かれていますが、それらを丸暗記する必要はありません。まずはサインの区分を正確に理解し、その特徴から意味を考えることが大切です。

金星×サインの意味

では、他の内天体についても同じように考えてみましょう。例えば、金星が牡羊座にある場合はどうなるでしょうか?

金星は愛情や美的感覚を司る天体です。そのため、金星がどのサインにあるかによって、恋愛の傾向や価値観が変わります。

金星が牡羊座にある人も、太陽が牡羊座にある場合と同じように、以下の特徴を持ちます。

  • 2区分(外向き):積極的で前向き
  • 3区分(活動):活発に動き、行動的
  • 4区分(火):情熱的でエネルギッシュ

つまり、牡羊座の金星は、「積極的で前向き、行動的、情熱的な愛情表現を示します。」さらにイメージを膨らませると、

  • 「一途な恋をしやすい」
  • 「一目ぼれが多い」
  • 「好きになったら迷わずアプローチする」

このように、金星が牡羊座にあると、情熱的でストレートな愛情表現をする傾向があると言えるでしょう。

サインの意味を学ぶ際には、占星術の本に書かれていることは参考程度にし、自分で考えてみることが重要です。水星や月が牡羊座にある場合、どんな特徴が生まれるのか、ぜひサイン区分をもとに解釈してみてください。

外天体×サインの意味

続いて外天体とサインの意味について考えてみましょう。

外天体(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)は、一世代単位で同じサインに留まるため、個人よりも「世代的な特徴」や「時代背景」を色濃く反映します。個人の解釈では次のように考えられます。

  • 木星のサイン:どのように成長し、可能性を広げていくか
  • 土星のサインは:どのような方法で責任を学び、成熟していくか
  • 天王星のサインは:どのように独自性を発揮し、変革を起こすか
  • 海王星のサインは:どのように理想や想像力を広げていくか
  • 冥王星のサインは:どのように人生が大きく変わり、新しい自分へ生まれ変わるか

木星とサインの関係

木星が牡羊座にある場合を例にとって考えます:

  • ✅ 木星のサインは「どのように成長し、可能性を広げていくか」を示す
  • ✅ 具体的にどの分野で拡大が起こるかは、木星のハウスが示す

牡羊座のサイン区分を確認すると、

  • 2区分(外向き):積極的で前向き
  • 3区分(活動):活発に動き、行動的
  • 4区分(火):情熱的でエネルギッシュ

組み合わせると、木星が牡羊座にある人は、次の特徴があります。

  • 挑戦を恐れず、新しいことに果敢に挑むことで成長する
  • スピーディーな決断と行動力でチャンスをつかむ
  • 情熱をもって物事を拡大し、自ら道を切り開く

他の外天体のサインについても上記のような考え方で解釈していきます。次に、土星のサインが示す『どのように責任を学び、成熟していくか』を具体的に考えてみましょう。

これで 「【基礎】占星術講座2:12のサインの解釈法を学ぶ」 の講座は修了です。サインの基本的な考え方を応用すれば、より深くホロスコープを読み解けるようになるでしょう。

📌補足:サインが示す具体的な物について

当講座では、サインは傾向を示し具体的な物は示さないと説明しています。しかし、一般的な占星術の本では、サインの説明に具体的な物が書かれています。

これは、サインが直接示すものではなく、サインの性質から連想されるものです。例えば、牡羊座の「情熱的でエネルギッシュ」という性質から、「スポーツ」「冒険」「炎」などが導かれます。これはサインが持つ傾向を具体化したものであり、必ずしも「牡羊座=スポーツ」と決まっているわけではありません。

講座の終わりに:占星術の12の星座

当講座では、12サインの読み方について、サイン区分を利用して学習してきました。さらに詳しく学習したい場合は「【応用編】12サインの理解を深める」に進んでください。

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次の講座は、【基礎】の「12星座の区分」です。引き続き学習していきましょう。

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