医療占星術とは?健康とホロスコープの関係とおすすめ書籍
占星術と医療の関係
古来から天体と人間の体には何か関連があるとされてきました。紀元前、占星術家が医者や薬剤師だった時代があるくらいです。医療占星術は、個人のホロスコープからその人の体の弱点や強化すべきところを探し出したり、原因を突き止め病気やけがを治そうとするものです。

医師免許を持たない占星術家が、医療行為を行うことはできません。しかし、ホロスコープが示す体のウィークポイントを占ったり、病気になりやすい時期を占うことは可能です。
占星術では出生図からその人の健康具合や、体調の起伏の時期を予想することができます。その人に合ったダイエット法や健康法などの占いは、よく目にすると思います。基本的には、出生図のアセンダントや、太陽のサインをもとに、どのような体質なのかをみて、トランジットする天体とのアスペクトで、適した健康法などを占ってます。
医療占星術の実際
医療占星術では、10天体と12サイン、そしてアスペクトを見て総合的にホロスコープを解読します。10天体と12サインには受け持ちの体の部位があります。太陽や、ASC、凶のアスペクトが多くある天体とサインが体の弱点になり、強化の必要な部位になります。
一例ですが、星座サインが受け持つ体の部位を紹介します。
- 牡羊座:頭部
- 牡牛座:首・喉
- 双子座:両腕・両肩
- 蟹座:胃
- 獅子座:心臓
- 乙女座:腹部
- 天秤座:腰
- 蠍座:生殖器
- 射手座:もも
- 山羊座:膝
- 水瓶座:くるぶし
- 魚座:足首から下
上記のように医療占星術では、サインを体の部位に当てはめて占っていきます。サイン以外に天体やアスペクトも考慮します。
医療占星術関連の本
日本で発行されている医療占星術関連の本は少なく、以下の1冊を紹介させていただきます。その他は、ハーブやアロマ、痩身に関する本のため別途ページを設けて紹介します。
メディカルアストロロジー入門
著者は英国の占星術家ワンダ・セラーさんで、2010年に日本語に訳された本です。著者は医師ではありませんが、この本を執筆した時点で25年以上の占星術と補完療法分野で活動し、解剖生理学の学位を持っています。
入門とありますが、占星術の基本(12サイン、10天体、ハウス、ホロスコープの作成など)の説明はなく、西洋占星術の基礎知識が必要です。
ある病気の患者のホロスコープを例に、どういう体質か、どこが弱いのかという解説をしています。病名など専門用語が多数出てくるので、気軽に読める雰囲気ではありません。
例題や、参考文献が多数掲載されています。ホロスコープの解読ステップ、アスペクトのない天体についての説明や、外科手術に向いた日など、ボリュームのある内容です。
ゆっくり読み進めれば、ホロスコープから読み解く健康について、より知識が深まるかもしれません。