占星術や数秘術の本の紹介や基本的な学習内容などを紹介してます

西洋占星術で未来予知を行うには、いろいろと方法がありますが、概ねプログレス法とトランジット法の2つを勉強することになります。その後、その他の未来予知法を研究していくのがよいと思います。

各項目の最後にその占い法のみ書かれた本を紹介しています。
また複数の占い法が網羅されている本をページの最後にリストしました。

プログレス法
トランジット法
月食・日食
天体の逆行
天体のリターン
その他の未来予知法
未来予知の本

プログレス法

プログレス自体にも様々な方法がありますが、一般的なのは、一日1年法です。生れた時の天文歴の位置から次の日の同じ時間までを1年として考え、その時間の天体の位置関係を見ていく方法です。30年後を知りたければ生まれてから30日目の天文歴を見ます。ネイタルの天体との間でアスペクトが生じていないかや、逆行や他のサイン(イングレスといいます)、ハウスへ移動していないかなどを見ます。

ただし、動きの遅い火星から冥王星は、ほとんど位置が変わらないため、この方法ではなく、外天体のみ1度1年法を使う人もいます。1度を1年として、ネイタルの天体を進めていく方法です。私は、1日1年法のみ使用していて、動きの早い内天体(太陽、月、水星、金星)のプログレスのみ注目しています。

1日1年法の他に定評のあるのがソーラーアークディレクションで、やはり生まれた時の太陽の位置を使います。1日後(翌年)の太陽の位置との差分を計算し、その差分を全てのネイタル天体に足してディレクションする方法です。

プログレスで特に重視するのは月と太陽で、前者はセコンダリープログレッション、後者はプライマリープログレッションとも呼ばれます。

特に月の動きは速いためプログレスの月が今どのハウスを通過しているかによって人生のどの分野が強調されているのかがわかります。

プログレスやトランジットがネイタルの天体に多くのアスペクトをしているときは「何かがある」と判断します。

オーブは1度とすることが多いようです。

トランジット法

トランジットは、調べたい時期の天体が、ネイタルのどの天体・感受点とアスペクトしているか、または、どのハウスにいるのかを見ます。

特に、動きの遅い外天体(火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)に着目します。それは長期間に渡って、ネイタルの天体にアスペクトをとるためです。月は1度動くのに約2時間と早いため影響は短時間です。しかし、冥王星は数カ月から年単位になりしかも、逆行もするため、場合によっては数年に渡って影響を与え続けます。

冥王星などの外天体は月よりもはるかに大きな影響を与えるわけですが、月やその他の早い動きの天体が外天体と一緒に、ネイタルの天体にアスペクトをとることによってその影響が単発的に大きくでることがあります。

そのため、トランジット法で占うときは動きの遅い天体から着目していき、もし、ネイタルにアスペクトしている時期があれば、その時期に同時にネイタルの天体にアスペクトしている他の天体がいないか確認していくのが手順になるでしょう。

多くの占星術師が注意を促すのは、ネイタルに暗示されている事柄のみが起こるということです。いくらトランジットがよいアスペクトをとっていても、ネイタルに暗示がなければ何も起こらないということです。

これについては、確信がもてません。一部の占星術師は、よいアスペクトを作る時期を調べてそれを利用するという方法を説明しているからです。

トランジットのオーブやどのアスペクトを使用するかは占い師によってまちまちです。トランジットの天体によってオーブを決めている場合もありますし、オーブは関係なくサイン同士で判断することもあります。

私の考えですが・・・ネイタルはあくまで傾向を示しているのに過ぎないということと、意志を発揮するために、トランジットがよい角度をとっていれば積極的に悪ければ控えめにするかあえて挑戦するなど、今がどんな時期にあるのかタイミングを見計らうために利用するのがよいのではないかと考えています。

以下にトランジットのみカバーした本を紹介します。

1992年に魔女の家BOOKSより発売された、「未来予知占星術」という本があるのですが、トランジットする天体同士が作るアスペクトの解説がされた本です。世界占星学選集の第1巻として販売され、当初「アメリカの占星術」という名前でした。この本は、絶版で入手は困難だと思います。原書が「Transits in Reverse」というタイトルで古本ですが入手できるようです。

タイトルからも分かるように内容はトランジットの逆引きリファレンスという感じです。トランジットする2天体が作るアスペクトについて、天体を基準に書かれた本が多い中、こちらは例えば「仕事」、「恋愛」、「人間関係」、「事故」など、占いたい(知りたい)項目ごとに分かれていて、その事柄に関係する天体とアスペクトとその説明が書かれています。

下の方で紹介している「Planets in Transit」を仕事や健康などの項目に分けたように見受けられますが、全てを抜粋しているわけではないようです。

日本で販売されたのは、原書から抜粋したもので、原書を2つに分けて2冊で販売されていました。1冊目のページ数は300を超え、ボリュームがあったと思います。

冥王星のトランジットとネイタルの天体がつくる個々のアスペクトの意味について解説した本。冥王星は一番外側を運行する天体で動きが遅く、ネイタルの天体とアスペクトを作る期間が数年と長いため、その影響は大きいとされます。一体どんな影響があったのか、著者の経験も交え解説した本です。トランジットの冥王星のみに着目している点がポイント。
「Planets in Transit」1980年に初版が販売され、現在もロングセラーを続ける1冊です。邦訳はないと思いますが、部分部分いろんなところで参考にされていると思います。

トランジットのみに絞って解説された本ですが、基本の10天体のトランジットとネイタルの10天体、MC、ASCとの組み合わせの意味、アスペクトは0,60,90,120,180の5種です。

その他に、ハウス通過の意味もありますが、もっとも大事なのは冒頭の部分でどのようにトランジットを扱うのか、トランジットする天体がつくるアスペクトをどうみるのかというのが簡単ではありますが、参考になることが説明されています。

私が所有しているのはペーパーブック版で、B5サイズよりもひとまわり小さく、厚みは電話帳くらいあります。

Future Signs: How to Make Astrological Predictions
一度にいくつも発生するアスペクトをどのように読み解くかを冒頭で説明しています。洋書でコンピューターが発達する前の出版のためコンピューターを使わずにいかにアスペクトを見つけるか記載されているところはありますがトランジットする10天体がネイタルの10天体・MC・ASCに対してつくるアスペクトの説明は参考になります。トランジットの月だけは、新月・満月・月蝕・日蝕が作るアスペクトの説明になります。アスペクトですが、従来の0,60,90,120,180度を使用せず、合、ソフト、ハードの3つに分けています。
また、各トランジット天体のハウス通過とボリュームは少ないですが、ボイドの説明もあります。

月食・日食

上記のトランジット法では外天体に注目して説明しましたが、その他にも新月・満月、特に月食・日食時に、ネイタル天体とアスペクトしていないかどうかを占う方法です。
同時に多くの天体が関わっているとより影響が大きいと見ます。

過去を振り返って見ると、的を得ていることが多いので注目すべき占い法だと思います。

例えば、歌手の安室奈美恵さん。引退発表をしたとき新月がピッタリ彼女の太陽に合となっていました。また、安倍晋三首相も誕生日付近、新月が太陽に重なる頃、衆院の解散を発表しています。

これに関する書籍が多数出版されていますので、紹介します。

Interpreting the Eclipses
By Robert Carl Jansky

初版が1979年。再版が2013年。ロングセラーの1冊です。
初版当時の占星術的蝕の読み解き方の本といえばこれではなかったのでしょうか。
先行日蝕・月蝕のことから蝕がネイタルの天体とアスペクトした場合、どのハウスに在室しているかなどについて書かれています。

ページ数が少なく蝕に関する主要な事柄がある程度網羅されているので、蝕とネイタルについてざっくり知ることができます。

例としてエルビス・プレスリーの健康と蝕についての解説と企業の倒産と蝕についてチャートと一緒に解説してます。

この本の参考資料として「Encyclopedia of Medical Astrology by Howard Leslie, M.D. Cornell 」があり、この影響からか、著者はこの蝕の本以外に「Astrology, Nutrition and Health」という本を出版しています。

Eclipse: Interpretation Manual

by Rose Lineman 第一版1986年(2004年時点で第5版を出版)

こちらも数少ない蝕と占星術に関する本でロングセラーとなっています。
個人のネイタルチャートと蝕について述べられています。

◆トランジットの蝕のサインの意味
◆トランジットの蝕が在室するハウスの意味
◆トランジットの蝕がネイタル天体と作るアスペクトの意味
アスペクトの種類について、合と衝について述べられている本が多い中、こちらは第1種のアスペクトを網羅しています。10天体以外にも月のノードとASC,MCへのアスペクトについても説明があります。

最後のページで蝕を使っての占い方を簡単に述べています。
蝕の天文歴は20世紀までのものになっています。

Eclipses: Predicting World Events & Personal Transformation

by Celeste Teal 初版-第3版2012年

こちらも定評のある本ですが、個人とマンデンの両方を兼ね備えていてボリュームのある1冊です。
多くの本では蝕がどのサインで起こるのかに注目していますが、こちらはサインの他に月のノードがどちらなのかに着目していてその研究結果を発表しています。

個人のチャートに対する蝕についてはネイタル天体に対する蝕の合の解説のみのためどちらかというとマンデン占星術に重点が置かれているように感じるかもしれません。

Eclipses and You

by Judith Hill 第1版2013年

主に次の項目について書かれています。

◆蝕のタイプ(月のノード・サイン4区分)月食と日食の影響の違い
◆影響期間
◆蝕と12サイン
◆蝕の周期

基本的には個人のネイタルに対する蝕について書かれています。

天体の逆行

生まれたときの天体の逆行がどのくらいあったのかによって運命を占う方法がありますが、トランジットで天体が逆行、順行するときにも何らかの影響があるということから注目されています。

その手法はまちまちですが、ひとつ例を挙げると:

ネイタルの水星が逆行している人の場合、トランジットで水星が逆行し始めると調子が良くなるとの研究も発表されています。

天体の逆行のみに注目して書かれた本を紹介します。

Retrograde Planets: Traversing the Inner Landscape

by Erin Sullivan 第1版2000年

洋書ですが、Kindle版がありすぐに読むことができます。本文だけでも400ページを超え、かなりのボリュームと内容です。

主に
◆逆行のメカニズム、留・逆行の周期など
◆ネイタル天体の逆行の意味
◆トランジット天体の逆行とネイタル天体へのアスペクト
◆セコンダリープログレッションと逆行

天体のリターン

これは、毎年・毎月がどんな年・月になるかを占うもので、出生時間が正確でないと占えません。

主に、太陽のソーラーリターン、月のルナーリターンという方法がありますが、10天体全てこのリターン法で未来の予測をします。

例えば、生まれた時の太陽の位置に、トランジットの太陽がぴったり重なる時間のホロスコープを作ります。今度迎える誕生日のトランジットの太陽が、ネイタルの太陽と同じ位置にくる日時を計算してその時間のホロスコープを作るのです。これをソーラーリターンといい、毎年その重なる時間は変わります。(パソコンソフトのStargazerは、瞬時にこのソーラー・ルナーリターンを作成してくれて便利です。)

作成する際に注意したいのは、場所です。その年に住んでいる場所や、引っ越しする場合は、新しい場所の緯度経度でホロスコープを作成します。

こうして作られたリターン図(回帰図ともいいます)の、月やAsc,Mcがネイタルのどの位置にあって、どの天体とアスペクトしているかなどを見ていき、その年がどんな年なのかを占うのです。

太陽の場合(ソーラーリターン)は、約1年間がどのようになるかを占いますが、ルナーリターンは約ひと月がどのような月なのかを占うために利用します。

ソーラーリターン、ルナーリターンも奥が深く、専門の書籍が出版されています。和書は少なく、あまりありませんが全くないわけではありません。可能なら日本でも洋書が手に入りますので、洋書もお勧めです。

尚、太陽・月以外のリターンで注目したいのが土星のリターンです。すべての人が28歳前後に土星のリターンを迎えます。この28歳前後には月のプログレスもちょうど1周してくるので時期も重なることが多く、実際にこの時期に人生の節目を迎えることが多いということで注目されています。

以下にソーラーリターンのみ言及した本を紹介しますが、ページ下部には複数の未来予知法を掲載した本も紹介しています。

筆者は占星術でマーケット予想をする大家で知られるレイモンド・メリマン氏です。160ページ程、タイトル通りソーラーリターンで個人の未来を予測するという本です。初版は1977年でその後増刷を重ね第10版が2000年に出版されたのが最後になります。絶版のため高値がついているため入手困難のようです。

ソーラーリターンチャートのリーディン手法と、そのプログレスチャートのリーディングの説明があります。

全316 ページとボリュームがあり内容も充実した1冊。全てソーラーリターンチャートを読む手法が書かれている。主に、ソーラーリターンチャートの10天体のハウス位置とアスペクトについての説明。ソーラーリターンチャートには「あるサイクルがある」という視点は他の本にはない考えです。
AmazonでKindle版があるためすぐに読むことができます。

その他の未来予知法

(後日掲載予定です)

未来予知の本

上記で紹介した未来予知のみ重点を置いて解説している本をご紹介します。洋書の方が圧倒的に多く、内容も充実していますが、トランジットとプログレスについては入門の本でも説明している和書が多く、比較的手に入りやすいです。

The Only Way to Learn about Tomorrow, Volume 4, Second Edition

未来予知の主な技法をほとんどカバーしたハウツー本といえばこれではないでしょうか。

日本語に訳された本が、魔女の家BOOKSから販売されましたが、現在入手困難だと思います。「アメリカ占星学教科書別巻1」という本ですが、知りたいことが網羅されていてとても勉強になったのを覚えています。

どこかに無くしてしまい、探していたのですが、最近原書がリニューアル&販売されました。内容はほぼ同じだと思います。英語が読めるという場合はぜひこちらをどうぞ。
尚、著者が過去に出版された本は、これ以外に何冊かありましたが、リニューアルしてこの本を含め6種販売されています。

主に次の事が書かれています
◆セコンダリープログレッション
◆プログレスした月のハウスとサイン位置
◆ソーラーアークディレクション
◆ソーラー・ルナーリターン

しかし、未来予測の本はこれだけではありません。洋書ですが下記に人気の本を紹介しておりますので、そちらも参考にしてください。

宿命占星学 (世界占星学選集 (第8巻))

橋本 航征著

現在のところ、洋書の本がほとんどなのですが、和書で未来予想の技法をいろいろ解説している本がこちら「宿命占星術」です。トランジット、プログレス、ソーラーリターン、ルナーリターンの他にも相性の見方なども解説しています。それゆえ、未来予想の技法のみに重点を置いている本ではありませんが、ソーラーリターン、ルナーリターンを解説している和書が他に見当たらないため、お勧めです。

入手できるのは古本のみですが、役に立つ1冊です。

大型本で、500ページ近くある本です。内容は多岐に渡り、サビアン・ハーモニック占星術にも触れています。占星術の教科書として書かれたそうで、理解するためのつくりになっています。

他の和書にはないソーラーリターンについても解説しています。

予測占星学ノート

こちらはハウツーというより実例を交えた解説が多い本です。
190件近くの実例(チャート)を掲載しているのが特徴。

占星術で予測するための方法として、
◆ハーフサム
◆プログレッション
◆リターン
◆エレクション
◆ホラリー

をざっくり紹介しています。

以下洋書ですが定評のある本を紹介します。

Predictive Astrology: The Eagle and the Lark

by Bernadette Brady 1998

占星術を使ってどのように未来を予測するのか(個人向け)のハウツー本です。

中でもトランジットについては、ネイタルの〇〇ハウスに在室する天体に〇〇ハウスにトランジットする天体がトラインを作っているとき、どのように読み解くのかをシステマティックに解説しています。
混乱しがちなハウスとトランジットなど複数の要因を整理して読む方法は他の書にはないものです。

未来予想の方法として紹介しているのはトランジット以外に主に以下の項目です。

◆10天体のリターン
◆蝕
◆プログレッション

The Art of Predictive Astrology: Forcasting Your Life Events

by Carol Rushman 2002

2002年に初版が出版されたのち2007年には第5版が出版され、ロングセラーとなっている1冊です。

個人向けの未来予測法で、軸のプログレスや、逆行するトランジット天体とネイタルハウスについて、蝕とネイタルチャートについて詳しく解説されています。特に、チャプターの終わりに占い方のまとめと注意点が一覧になっているので、読みやすいです。

内容は主に、
◆プログレッション(プログレス天体とハウス)
◆セカンダリープログレッション(月のプログレスとハウス・サインとアスペクト)
◆トランジット(トランジット天体とネイタルハウス、サイン)

Identifying Planetary Triggers: Astrological Techniques for Prediction

by Celeste Teal 2000

個人向けのプログレッション、リターン、トランジットの他に、Durnal Chart(Daily Return)という占いを紹介しています。毎日の運勢を占う手法で月のトランジットよりも更にタイムリーに占えるという方法です。

10天体ごとに章が分かれていて、それぞれ各天体ごとに(天体によってない項目もあります)
◆リターン
◆トランジット(アスペクト)
◆逆行(トランジット時)
◆プログレス

この本によく似たこちらの本「Predicting Events With Astrology」は、イベント毎の章立てになっています。例えば将来の結婚について占いたいというときは、その項目を見ればよいので、目的別に読めます。まず最初に上記の本で全体を勉強し、具体的に占う際にこちらの本を利用するのがよさそうです。

Llewellyn’s Complete Book of Predictive Astrology: The Easy Way to Predict Your Future

by Kris Brandt Riske 2016

最近出版された未来予測の本。占星術で未来予測する人気の手法が広く浅く(部分的に深く)パックになっているという感じの1冊。

予測のための手法を紹介しているため、ホラリーとマンデン占星術にもふれています。各手法の紹介と、イベントごとの占い方(例えば将来の金運とか)も紹介されています。

こちらの本も日々の占いをするDurnal Chartについて紹介されています。(尚、Durnal Chartは生まれ時間が分からないと占えません)

この本で紹介されている主な手法は
◆プログレッション・ソーラーアーク(ハウス・サイン・アスペクト)
◆トランジット
◆蝕・月相
◆天体のリターン

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